2012
09.06
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【みずつちレポVol.13】4日目:角田山・五々浜『海と時代と人を渡る。おなじもの、ちがうこと』

TRIP, 水と土の芸術祭 2012


新潟市で2012年7月14日から12月24日まで開催されているアートイベント「水と土の芸術祭2012」参加レポート4日目(の1回目)です。
このレポートの表紙はこちらから。。前日、南国みたいな太陽と、シーサイドラインの西蒲エリアを尋ねたらことごとく休館日!
仕方ないけど、諦めきれない!

というわけで本日はリベンジに参りました!

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……!
なんか見えてる……!

昨夜のカミナリも音だけで、たいした雨にならず本日晴天なり!

あの小さな漁村で何が展示されているのか、やっぱり気になっちゃって、昨日回る予定だった場所をまわります。

最初に来たのは、角田山妙光寺。
こちらも昨日休館日で、提灯灯籠も綺麗だったけど、やっぱり「水と土の芸術祭」の展示作品が見たいじゃない?

リノベーションされた本堂の上に、何やら巨大なものが……?

一般入場できない「屋根裏」に、イベント中のみ入ることができるみたいです。
さっそく侵入……じゃなかった、鑑賞!

新しい木の香りに包まれながら、階段を登る。

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大きい……

佐々木愛さんの作品「Remaund stories」 作品No.【42】 

開港都市として船や人が行き交い、賑わった新潟の「渡り」をテーマにして描かれた作品。
これ、何で書かれているか分りますか?

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太さ直径3mm程のヒモを連ねたような質感。
実はこれ、ケーキやお菓子のデコレーションで使われるアイシング=装飾用のお砂糖で描かれてるんです。

ほら、よくサンタクロースとか作られてるポクッとした食感で極甘なアレですよ、あれ。

それをケーキに装飾するように、一本一本描かれたというか……スゴい。

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鑑賞する時間帯の光の加減で、作品の印象のがらりと変わるそう。
そのうち小さな小さなお客さんの行列が、現れちゃうかもしれませんね!?

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そして、次に訪れたのは作品番号44.45がある五々浜。
あの小さな漁村が、気になって仕方ない。

昨日、散々写真を撮ったから、この日は風景写真を省くけど、やっぱりこの日も暑くって。

けれど、2度目の訪問はなんだか歓迎されている気がする。
だって大好きな殿様バッタと仲良くなった。

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そして、到着!

ここに展示してあるのは……
アン・グラハムさんの作品「Shinohara’s House」 作品No.【44】 

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毒消し売りの里・角海浜(知らなかった)から移築された、新潟市指定文化財の茅葺き民家、篠原幸三郎家住居。
その風土の記憶を呼び覚ますインスタレーションです。

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鳴き砂とビーズを注ぎ入れて、さやさやといった涼やかな音が控えめに響く。

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土間と、土間にある炊事場には、薪をくべるタイプのキッチンも。
そして、そこを彩る野の花とラベンダーのドライフラワーが良い香り。

凛と背筋が伸びるような、タイムスリップ体験が味わえた。

うん、来て良かった。

次に訪れたのは、
イリーナ・ザトゥロフスカヤさんの作品「Basyo.comーバシコーム(裸足で)」 作品No.【45】 

昨日見た緑の小屋の詩や百合の花、海辺の“若者とのコラボ作品”を手がけたのがこのイリーナさん。
実際にこの家で3週間暮らし、作品を作っていったそう。

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建物に踏み込むと、長く家に染み込んだ潮の香がした。

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家に残された家具や日用品と、溶け込むように配置された35個の作品。

それぞれ新潟の風土はもちろん、そこから感じたイリーナさんの故郷や、家族など、さまざまな思いが詩や、水墨画、アクリル替え綴られている。

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この2点はいずれも「ご先祖たちの肖像」
奥の部屋には実際のこの家の家族の先祖と思われる写真もあった。

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着物(左)と錨(右)

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「蛸一ーケンタウロス」
これ、浜辺のインスタレーションにも描かれてたなぁ。

あの紐に繋がれた奇妙な木箱は、蛸の捕獲箱だったらしい。

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「すべては海のもの、星さえも。櫂(かい)のかわりに舟の中の竹が佐渡ヶ島を向いている。」

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「おお佐渡、日本のソロフキ、おお佐渡! 佐渡!」

ソロフキはロシアのソロヴェツキー諸島のことで歴史遺産。
6つの島から構成され、その多くは森林に覆われている。
修道院があり過去に修道士の虐殺事件あり、ソビエト連邦初の強制収容所だった歴史も。
一方佐渡島も金山で有名だが、もっと遡れば京から流刑を受けた文化人・政治家が伝えた貴族文化や伝統芸能が残っている。

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「三人の瞽女が行く、四つの蒲公英(たんぽぽ)の悲しみ」

瞽女(ごぜ)とは盲目の女旅芸人のこと。三味線を弾いて歌ったり、語り部だったりするそうな。

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正面
「猿に着せたる猿の面」

イリーナさんがあの浜辺で行ったインスタレーションは「100本の箸」というものだったそうだ。
浜辺に100人の人物を描き、1本1本箸を刺したそうだ。

津波の犠牲者に捧げる。
残念なことだが、人は時としてただの箸になってしまう。
ポンペイ最期の日を思い出す。

あのタコ男が描かれていた、蛸の捕獲箱にはこんな詩が書いてあったそうだ。

「いったいどこに生は入り込んだのか」

ポンペイは古代ローマの都市で、地震によって起きた火山噴火で、街に大量の灰が降り注ぎ一昼夜にして消えてしまった。
目撃者のほとんどが死んでしまったため伝説として残らなかったが、近年の技術で遺体の復元に成功し、その災害の規模や街の存在が明らかになったそうだ。

海、空、人、時間、場所。
同じこと、違うことはたくさんある。
けれど、それにともなう痛みや、そして喜びは、きっと変らない、なんて思った。

……のもつかの間、強い太陽によって現実に引き戻される。

暑い……、暑い……、けど、今日はその「暑さ」もちゃんと楽しむ用意ができてるんだぜ!
というかしてくれたんだぜ、母が。

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海をバックにスイカ! スイカ!
最高!!

なりふり構っていられない暑さですけど、構わない気持ちよさって、あるよね!

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酷い格好だけどとっても楽しそうなワタクシ。

次に向かうのは製作中の作品です。
作っているアーティストの方にお会いできるのも、アートイベントの醍醐味。

水と土の芸術祭 2012 INDEX
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