参加レポート1日目(の5回目)です。
このレポートの表紙はこちらから。アートって難しい、面白い、怖い。
多方面から攻めてくる作品群に触れて、お腹も満たし、
名前が気になっていた「面白半分制作所」 作品No.【3】 に突入です!パラリラパラリラ~!
(なぜか不良の気分)
プレハブの掘建て小屋な外観。
「面白半分制作所」って言うくらいだから、何か、雑な感じのワークショップでもやっているのかと思っていた。
子供相手に「廃材を使った船の模型」とか、そう言う物を作るのかなって。
でも、よく見ると屋根に「アジト」って書いてある。
え?
アジトって、あの、不良とか、悪の組織とか、トムソーヤとかが集うやつ?
このモヤモヤは館内に足を踏み入れた途端に解決した。
おお……!
間違いない。
こ、これはアジトだ……!
少年でも不良でも悪党でも良い。ここは、アジト!
1/10スケールの手作り「ジブリ 三鷹の森美術館」とでも言うべきか、
果たして何階建てなのか、
細くて急な階段や、膝をつかなくちゃくぐれないような扉がたっくさん!
こ、これ、何LDKですか?
しかも、実際に登って開けて、這いずり回って、探検しても良いんです!
大人も!!
こういう探検系作品って、大概、小学生以下対象だからこれは嬉しい!!!
↑大きさ伝わらないと思いますけど、四つん這いになってくぐる大きさですから。
扉の先には電気メーターが入っていました。
電力会社さん、請求書を作成するのも一苦労です。
「面白半分研究所」とはアートユニットwah documentが一般参加者とアイデアを出し合って、参加型で実行していくプロジェクト。
アジトの中には過去の作品も飾ってあって、たとえばこんなのとか。
「隅田川ゴルフクラブ」
船上にパターコースを作って、隅田川をボートで走ってる!
くだらないと片付けられる「思いつき」を「面白半分」で実行しちゃうその姿勢。
なんか、共感します。(笑)
建物に使われているのは全て廃材。
そこからずっと「面白半分」で取り組んでいる姿勢が伺える。
突然1帖ほどの和室があったり、その隣にはちゃんと玉石を敷き詰めたお庭があったり、
ちょっとかっこいいソファーを置いた応接間があったり、
シングルベッドの2/3くらいの大きさの寝室があったり。
でも寝心地良さそうで、泊まってみたいと思わせる面白さはちゃんとあって。
どの部屋もその家具などを、どうやって入れたのか謎なくらい、部屋が狭過ぎる。
写真を撮っても、寝具やソファの接写にしかならず、この不思議感がファインダーから逃げていく。
そう思って、通常の建物なら3階ほどの場所だろうか。
1つのドアを開けたらこんな景色が広がった。
……はぁ!?
今までキュッキューの狭い低い小さい廊下と階段の連続だっただけに、この開放感にしばし言葉を失う。
すると後ろからスタッフの方に声を掛けられた。
「良かったら、急な階段ですけど、屋上気持ちよいんで上がってみて下さい」
屋上?
ほぼハシゴ、と言った方が良さそうな階段を上がると、あ、あれは!
外から見えていた屋根の小屋が!
これはまさにトムソーヤ!
いや、鬼太郎ハウスか?
とにかく、まさにアジト!
アジトには小屋がないと!
3階の庭に戻り(この表現がなんかもう……!)、ふと、赤いネオンが気になった。
あれは、ただの廃材オブジェ?
……。
「半分温泉」?
じゃあもう半分はなんだよ! の突っ込みの答えを確かめるべく階段を下りる。
↑階段です。
体をくねらせ階段を下りると、見えたのは、受付?
そして……
脱衣所……!
っていうか、木!
どういうことなの?
既にあった建物を活用しているはずなのに、屋内に木が生えてら。
しかも、何本も!
どういうこと?
疑問の矛先を、もうどこに定めて良いのか分らず、ひとまず足を進める。
ま、まずは「半分温泉」だ。
“もう半分はなんだよ!”
なんということでしょう!
檜の良い香り。
休憩所として利用されていた建物の浴室部分を、匠は見事にリフォームしました。じゃねーよ!(ノリつっこみ)
しかも次の入浴日の案内があるってことは、入れるの?
よく見ると浴槽からも階段が延びている。
その先は……
あら。
やっぱり露天風呂は開放感がありますね~。 じゃねーよ!(ノリつっこみ、本日2回目)
“もう半分はなんだよ!”
その答えは……そう。
「おもしろ」でした。
運動嫌いな65才の母も、ここは夢中になって階段の上り下りを頑張った。
息巻いて乗り込んだアジトの中で、すっかり童心を充鎮できたようだ。
私達の生活も合理主義と効率化の中で、
知らず知らず「半分自分」になっていたのかもしれない。
でも一体どこへ行けば良いの?ガイドブックの見難さにキレていたら、スタッフの方が声をかけて下さった。「この『産泥(うぶどろ)神社』というところ、元保育園の、『ONE CUP STORY』が面白いですよ」
え?
まじっすか?
この「おもしろ」が充鎮して完全体となった私に、まだ「おもしろ」を?
すっかり「おもしろ」の価値観が何かとすり替わったまま、スタッフの方オススメの場所を目指します。
しっかし、ほんっっっっっっっっとうに、
ガイドブックと地図が見難いよ! もうっ!
次回は私に編集させて欲しい!!!!!!