人呼んでフーテンのコヤと発します。
1年前の2014年9月7日から14日まで「奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ」と題しまして、小説家の三谷晶子姐さんをたずねてまいりました。この日訪ねたのは嘉入集落。まだ「ゲストハウス」なんて影も形もない日の出来事でございます。
鎮西地区(加計呂麻島の西側)をぐるりと回ってきたので、嘉入集落に着いたのは日暮れだった。
外洋とは思えないほど穏やかな海に、無人島の「須子茂離れ」が浮かんでいる。
なんでも、須子茂離れにはハブがいないとか。
ここには「畳み百畳」と唱われる巨大一枚岩、「亀石」がある。
地元の人の言葉「シマクチ」にかかると、亀石は「カムディ」と発音される。
(そんなに大きいのかな?)
いくつかのシマ(集落)を巡ってきたけれど、嘉入はとりわけ静かな気がした。
夕暮れで、水面が穏やかだったからかもしれない。
ここには友人を訪ねてきた。
といっても、会うのはこれで2回目。
たぶん、1日ぶり。
キャンプでご一緒した画家の青木さんちだ。
移住1年目に台風で屋根が飛んで、集落の中で一番賑やかな交差点の家を貸してもらえたということだけど……。
屋根がすっ飛んで家が崩壊した経験からか、DIYに目覚めたらしく、自宅のウッドデッキを自作したということでのぞきに来た。
YouTube見ながら作ったというウッドデッキは想像以上のできばえで、基礎もきちんと自分で打ったとのこと。
田舎には何でも作っちゃうスーパーおじさんが必ずいるけれど、こうやって田舎暮らしは「出来ること」を増やしていくんだろうな。
せっかくなのでお部屋の中も拝見。
「画家の部屋」って興味あるでしょ。
室内はきれいにしつらえられていて、カリモクのソファ以外はキャンプ用品でまかなわれていた。
これなら、いつ屋根が飛んでも速やかに引っ越しできそうだ。
西洋油絵を描くという青木さんのアトリエ。
加計呂麻島の絵を描いているとのことだったけど、なかなか納得の出来にならないとうなっていた。
青木さんの目に見える加計呂麻島を見るのが楽しみだなぁと思った。
そんな青木さんは2015年現在、ゲストハウスをはじめました。
……ファ!?
帰りに「嘉入の滝」へ。
落差15メートルの嘉入の滝。
日によって水量はまちまちとのことだけれど、まずまずの水量だったよ。