随時追記・更新していきます。【9月18日執筆完了】
新潟生まれ、新潟育ち、東京働きのコヤナギユウです。
しかし、県庁所在地である新潟市は、その名の通り沼より広くて深い潟に起つ港町。
田んぼはあるけれど魚沼産には負けるし、雪も少しは降るけれど、スキー場は遠い。一時は田舎の代名詞となった「新潟」のランドマークを、
ことごとく継承出来ていない「ザンネン」な都市なのです。新潟県のアートイベントと言えば、
やっぱり越後妻有(つまあり)のアートトリエンナーレ「大地の芸術祭」が有名です。開催しているのは上越地方。
新潟市のある下越地方と正反対にある。「同じ新潟じゃん」と思われるかもしれませんが、
上越は下越の人間にとって東京と同じくらい(下手したらもっと)遠い異国に感じています。上越、うまいことやってるなぁと思っていたら……
なんと、新潟市でもアートイベントを!?
しかも2回目!?(1回目知らなかった)新潟を「リトルTOKYO」と愛憎を混めて皮肉るワタクシ。
今度は「リトル上越」なんてことになってないだろうーな!?ズレ盆使って、遊びに行ってみました!
▼もくじ&コース
思いつきの行き当たりばったりなので、あんまり効率よく無い回り方かも。
00 →記事内で紹介している作品番号
1日目(8月20日Mon):メイン会場と万代島近辺
・【みずつちレポVol.01】1日目:メイン会場・旧水産会館1F『いきなりお土産屋さんに入って高まった』 01
・【みずつちレポVol.02】1日目:メイン会場・旧水産会館2F『アートってナンダ? 「ヤバイ」以外の言葉が浮かばない』 10 / 11 / 16 / 17
・【みずつちレポVol.03】1日目:メイン会場・大かまぼこ『自然の力と創造。重油に映る風景と新潟の空』 04 / 05
・【みずつちレポVol.04】1日目:メイン会場・みずつちカフェとシェアキッチン『腹が減ったら新潟オシャレ飯! 料金は美人料込み!?』
・【みずつちレポVol.05】1日目:メイン会場・面白半分制作所『例えるなら、DIYジブリ美術館1/10スケール! 目指せ頂の鬼太郎ハウス』 03
・【みずつちレポVol.06】1日目:新潟島エリア信濃川近辺『1日目、やっと終了。もっと欲しいよ、スタンプラリー!』 23 / 24 / 25 / 26
2日目(8月21日The):めちゃくちゃ歩いて西海岸~古町近辺
・【みずつちレポVol.07】2日目:西海岸近辺日和山浜エリア『強すぎる太陽と、南国みたいな日本海』 31 / 33 / 34
・【みずつちレポVol.08】2日目:西大畑エリア『新潟出身の文豪と、新潟三大財閥の別邸にノックアウト』 34 / 29 / 30
・【みずつちレポVol.09】2日目:旧齋藤家別邸『新潟が受け継いだ葉の館』
・【みずつちレポVol.10】2日目:古町エリア『老舗のモナカアイスとオギノ式』 27
3日目(8月22日Wed):休館日知らなかったよ、西蒲エリア
・【みずつちレポVol.11】3日目:上堰潟・角田浜『汗疹は海で治せ、天気は佐渡島で読むべし』 43 / 49
・【みずつちレポVol.12】3日目:角田浜・五々浜・やすらぎ堤『お気に入りの風景とB級グルメ。駆け込み鑑賞』 22 / 39 / 40 / 44
4日目(8月23日Thu):リベンジ、西蒲エリア!
・【みずつちレポVol.13】4日目:角田山・五々浜『海と時代と人を渡る。おなじもの、ちがうこと』 42 / 44 / 45
・【みずつちレポVol.14】4日目:福井・岩室温泉『2日後のパーティと根底。鑑賞の心得は“時間との戦い”』 02 / 46 / 47 / 48
5日目(8月24日Fri):今日から私が展示物! 丸見え生活1日目
・【みずつちレポVol.15】5日目:小須戸『天井のない我が家。生ダダ漏れ母子。』 54
6日目(8月25日Sat):兄が友達が来た&喧嘩灯籠祭!丸見え生活2日目
・【みずつちレポVol.16】6日目:小須戸『小須戸町屋と全長367kmの信濃川。天井がない我が家』 53 / 54
・【みずつちレポVol.17】6日目:小須戸『“海賊旗”を守れ! 兄妹で桜組加入の喧嘩燈籠祭』 54
7日目(8月26日Sun):展示物生活最終日。一家団欒とすいか
・【みずつちレポVol.18】7日目最終日:小須戸『暇は無味無臭の劇薬』 54
事前&後日
・【みずつちレポVol.19】新潟、水と土の芸術祭。8月24日(金)~26日(日)の間「知らないのはお前だけ」になります。
・【みずつちレポVol.20】あとがき「ダイジェストムービー公開! やりきったよ、万歳!」
▼水と土の芸術祭とは?
7月14日から12月24日までの164日間(!)開催される新潟市のアートイベント。
日本一長い信濃川と、日本最大級の水量を称える阿賀野川に挟まれ、
その両河川が運んで来た土砂によって生まれた「新潟島」。
水と土は新潟の代名詞なのですな。
今年のテーマは“転換期”。
度重なる天災や災害、戦火に公害にと苦しんで来た新潟。
現在の豊かな新潟が生まれたその転換期とは……?
まぁ、難しい事は置いておいて、NIIGATA a.k.a ガタニーが、
なんか弾けたいって言ってるんだから、見に行ってやりましょーよ!
オフィシャルサイト:水と土の芸術祭
▼コヤナギ的「夏の! 水と土の芸術祭」必須7つ道具
「え? ガタニー? 雪国なんでしょ? 夏でも避暑地並みなんじゃないの?」
なんてナメてかかるとぶっ倒れるぜ!(熱中症で)
必須アイテム1:帽子
日差しがめちゃくちゃ強いので帽子は必須!
私のは去年カナダ(にある中国人経営の激安ショップ)で買ったヤツだよ~。
必須アイテム2:サングラス
屋外の展示物も多いアートイベント。
強い日差しの中でも目ん玉ひんむいて作品を見る為には必要だね!
タモさんくらい黒いやつがオススメだよ。
私のサングラスはレイバン風。(レイバンじゃない……)
必須アイテム3:ケータイ
これは人によってあると便利!
ケータイで写真を撮って、リアルタイムでTwitterにつぶやけるんだけど、それはオマケみたいなもの。
私はGPS情報を付けてInstagram(インスタグラム)にUP。
あとでどのへんに居たのか分って便利だよ。
ただし、田舎なのでGPSが届かないエリアも多々。
そのへんはご愛嬌!
辺境の地を楽しんで!!
必須アイテム4:カメラ
記録するって意味もあるけれど、視点を持つって意味でもアートイベントでカメラをかまえるのはオススメ。
ハートが動いたらシャッターをオン。
先のアプリInstagramでは、写真にタグを付けてUPできるので、場所によっては全く知らない人の同じ場所の写真も見られて、個々の視点違いを楽しむなんて遊び方も。
もちろん、写真があればブログも書ける!w
必須アイテム5:パスポート&ケース
新潟市内55カ所に散らばっている作品たち。
有料展示は個別の入館料を払っても見れるけど、ここはやっぱりパスポート(2000円)がお得!
スタンプラリーが意外と夢中になる。
それをメイン会場でもある旧水産会館で使われていた「新潟市漁業協同組合」の手ぬぐいリメイクポシェットに入れればカンペキ!
もちろん、オフィシャルガイドブックがあると便利です。
↑スペシャル分り難くて最初は混乱するけどw
必須アイテム6:手ぬぐい
会場で買ったオフィシャルグッツの手ぬぐいが、大活躍した!
大量の汗を吸収出来る事はもちろんのこと、日よけのショールになったり、帽子の下にかぶって農家のオバサンスタイルになれたり、七変化可能。祭感アップ!
必須アイテム7:母
茨城生まれ新潟嫁ぎ、感覚派で方向音痴の珍しモノ好きの母。
もし同世代で同じ時代に生きていたら間違いなくギャルの明子(65才)は、私とは全然違う視点で作品を見る。(かなり直球で)
車を運転してくれる他、このクッソ暑い中、マイペースに鑑賞する私を急かさず、ほどほど無関心に接してくれる。
感謝。
▼買ったお土産
会場でついつい買ってしまったお土産。
なぜか今回は民芸品多し。
パスポート(2000円)とオフィシャルグッツの「新潟市漁業協同組合」の手ぬぐいリメイクパスポートケース(600円)。
風になびいてヒラヒラしちゃう軽さが可愛い。
上に映り込んでいるのはオフィシャルガイドブック(400円)。
A6サイズに縦に2つに折って、お尻ポッケに入れてました。(ボロボロ)
農家のオバサンが冬の間に手作りすると言う野鳥こけし(1050円)。
綿で出来ており、ほわほわしていて優しい肌触り。
新潟を代表する民芸品、白い三角だるま。(525円)
モダンな佇まいを見せている。
新潟手ぬぐい。たぶん1260円かなー。
すべて:水と土の芸術祭 お土産ショップ「blue & broun」
張り子の「けんしんくん」(1260円くらい)←9月2日追加!
沖縄の作家さんの手作りで「毘」の旗は脱着可能。
じゃっかんべたつくボディも愛嬌のうち。(hickory03travelers)
この「水と土の芸術祭」は新潟市主催のイベントであるせいか、どうも“目玉”が分り難い!
イベントの何が面白そうなのか、全然概要が掴めなかった。
何かアイキャッチになるものが1つでもあれば、それだけでも動機になるのに、すべての情報が平等すぎて、何も期待できなかった。
行ってみて初めて発見する面白さもあるけれど、行く前に興味が沸かなければそもそも行かない。
そんなわけで、「水と土の芸術祭」の全貌を知る上で、私が参考にしたもの3冊をご紹介。
オフィシャルガイドブック(400円)
写真、一番右。説明はこちら、通販はこちら
ないと分らないが、まったく親切じゃない1冊。
まず、ISBNがついているのに一般流通していない理由が分らない。
休館日情報や地図と作品情報との連携が、ほとんどとれておらずビックリした。
各々が作った内部資料を、綺麗にレイアウトしたと言った内容。
しかし、これしか詳細情報の載っているものがない。
いろいろな事情は察するにせよ、「編集、どこ行った!」と叫ばずにはいられない内容。
でも、これがないと、何も分んない。
オズマガジン 巻頭特集“アートのとりこ!”(580円)
写真、一番左。説明はこちら、通販はこちら
首都圏で発行されている女性向け情報誌。ややステレオタイプの女性紙だけど、その分、全体的な情報を網羅していて、「水と土の芸術祭」はもとより、他の地方芸術イベントについてもカバー。
メインは妻有の大地の芸術祭の紹介だけど、この雑誌を立ち読みして、初めて「お、水と土の芸術祭ってオモシロそうかも?」と思った。
お土産の紹介ページが特に印象的で、メイン会場に行って最初にお土産屋さんに吸い込まれたのはこの本のせい。
Pas magazine 巻頭特集“いざ、アートな夏へ。”(580円)
写真、一番左。説明はこちら。
新潟の若者向け情報誌なんだけど……これも一般流通してないのかー!
ローカル紙ってそんなもんなの? せっかくISBNコードあるんだからAmazonに卸せば良いのに。(どうせ3冊とか5冊なんだから)
やはりメインは大地の芸術祭の紹介だが、新潟ローカル紙らしく、取材をメインにしたルート紹介もアリ。この雑誌を見て「西蒲エリア,行きたい!」って思った。
▼その他
2日目レポで書いた「歩きすぎマップ」のボツ。
テキトー感を押し出しているとは言え、寸尺もめちゃくちゃで見難く、さすがにボツにした。
いちおう、展示物になっている間に書いたので掲載。