ハロー!
まさかの一年ぶりのニュージーランド記の続きを書き始めちゃうタイムトラベラー・コヤナギユウだよ!
2016年7月上旬、ニュージーランド航空さんに航空券をいただいて、ニュージーランドを10日間旅してきたんだ。
目的は星空、そして遭遇率が低すぎてまぼろしといわれる南半球のオーロラ“サザンライツ”撮影なのだ。
ニュージーランドの南島を中心に、クライストチャーチからダニーデン、クイーンズタウン、マウントクックとキャンピングカーでひとり爆走しながら野宿して、真冬のネイチャーライフを楽しんでいるよ。
今日はマウントクックをあとにして、テカポへ移動する。
テカポといえば、星空で世界遺産登録しようとしている夜景のメッカなのだ〜!
……と、コヤナギブログを良く読んでくれている人ならご存じかも知れない。
ニュージーランドへ星空撮影に行ったというのに、とんでもないミスをやらかした、ということを……!
YouTube:ニュージーランド星空+オーロラタイムラプスまとめといいわけ動画つくった #airnzjp #link_nz
まさかのテカポの星空写真、紛失事件……!! と、思ったんだけど、なんとあったんだよ。
先に言っておくと。
それで、今年も七夕がくる前に、去年見た七夕の空を公開したくなってタイムトラベルしてこの記事書いてるってわけです。
まずはマウントクック出発!
大量の洗濯物とバッテリー充電のために清潔なYMCA(会員制のドミトリー、ビジターも宿泊できる)に泊まった昨日。
自然公園の中だから特に寒いため、相棒のレンタカー(派手)にびっしりと霜が。(しかもカチコチ)
だが恐るるなかれ。YMCAの熱湯が出てくる蛇口からお鍋にお湯を入れて、窓にかけるべし。
ただし、早く出発しないとすぐにまた凍ってしまう。
ニュージーランド最高峰の霊峰マウントクック・アオラキへの道はひとつしかない。
大きな湖のフチを爆走するのだ。
その湖がどのくらい大きいかというと、走れど走れどレイクサイド。
しかもこのレイク、絶景と来てる。
\青すぎる−!/
何度も車を止めて写真を撮ってしまうので全然進まないし、全然レイク終わらない。
初日に9時間ぶっ続けでドライブしたせいもあって、「テカポまで3時間か」というと「近いな」という感覚になるよ。
ひとまわり大きな人間になれた。
やっとマウントクックへの一本道がハイウェイにつながり、大きな湖も端っこが見えた。
ちょうどパーキングがあったから、車を寄せて水際へ。
でっかい、でっかすぎて出発点だったあたり霞んで見えないし、美しすぎて神々しいよ。
こんな写真の100倍くらいきれいなんじゃよ。
テカポへ到着! 早速ランチへ
道の迷いようがないドライブを続け、車は当然目的地テカポへ。
テカポはとても小さな村なので、数軒宿やレストランが連なっているショッピングモールがあって、そこがすべて!
ホテルや宿は村の中にも少しあるみたいだけれど、観光地らしいところはこの辺で終わりなのだ。
コヤナギは、今回は初の「ホリデーパーク」という、ちゃんとしたキャンプサイトに宿泊。
(いつもトイレしかないようなキャンプサイトに泊まっていたからさ)
申込所がよく分からないけど、とりあえず適当に車を停めてご飯へ行こう!
それでも人が集まる、テカポの星空。
象徴的なのはやっぱりこちら。
大人気過ぎる「善き羊飼いの教会」
みたことあるでしょ、石造りの素朴な教会に降り注ぐ星空の写真。RETRIPとかでさw
写っているのは「善き羊飼いの教会」というもの。
実は観光目的に移築されたものなんだよ。
絵になってとってもかわいいんだけど、観光客がすごすぎて……コヤナギはこれ以上近づけなかったよ、ごめんね。
ランチはガールズ星空カメラマンさんと一緒にかわいいカフェへ
テカポでランチと言えば、実は海鮮丼が定番!
というのも、ニュージーランドでは鮭の養殖が盛んでとっても美味しく、ここのジャパニーズレストラン「湖畔」の海鮮丼は美味しいそうだ。
でも本当に定番中の定番だから、コヤナギはちょっと違うところに行こう。
……なんて、実はとてもステキなナビゲーターといっしょにランチをしたから教えてもらったんだよ。
\アポストロフィー・フォトグラファー maki yanagimachiさん!/
ランドスケープ・フォトグラファーのTaichi Nakamuraさんにご紹介いただいて、突然連絡しちゃったのだけど、お時間作っていただけた〜。
ご本人も写真の通り、華奢でどこかははかなげなのに、芯は強い魅力的な方だった。
そんな方にナビゲートしてもらったランチは、こちら!
オシャレっぽいでしょ!
「湖畔」だけじゃないんだぞっ。
そして……
パンケーキとか食べちゃった。
久しぶりに女子っぽいことしてる気分。(ベーコン乗っているけれど)
まきさんにテカポオススメのスポットをいくつかお伺いして、解散。
ありがとうございました!
テカポと言えばやっぱりマウントジョン天文台で星空ツアー
まきさん一番のオススメは、やっぱりなんと言っても星空ツアー!
たくさんの大学の研究室やNASAの展望台が建つマウントジョン展望台には、ここアース&スカイのツアーに参加するしかない。
昼間のあいだに申し込んでおこう。日本人ガイドもたくさん居るから安心だよ。
で、このとき初めて気がついたんだけど、わたしが行った日……ドンピシャの七夕だった。
やばい、ここならめっちゃ出会えそう、織り姫と彦星!
アース&スカイにあった笹の葉に願ったのは、わたしの幸せだけどね。
マウントジョン天文台が楽しいのは夜だけじゃない!?
あとは夜が来るまでお楽しみ? いやいやそれは気が早い。
明るくないと見えない絶景を忘れていないかい。
にゃんとマウントジョン天文台は、昼間はトレッキングコースとして楽しむことも出来る。
テカポ湖のほとりから、歩いて行くのもいいけれど……そっちが定番コースだからコヤナギはくるまで上ったよ!
途中のゲートで入山料を払って、ハンドルを右へ左へ切り続け、あっという間に頂上へ!
頂上にはカフェがあり、ちょっと寒いし(7月のニュージーランドは南半球なので真冬です)店内で注文……と思ったけど、外がきれいすぎて建物の中にいられなかった。
きれいすぎるー!
テカポ湖がコーヒーカップと同じ色してるじゃないのっ!
向こうに見えるのがさっきまでいたテカポの村です。
こぢんまり感伝わるでしょ。
\テカポ湖を一望できるのはマウントジョン天文台だけチュン!/
ほんと、ニュージーランドに居るとたびたび世界が美しすぎて、寒いの忘れちゃうんだよね。
でもほら、風邪引いたら困るからさ、ぽかぽかに温まりたいじゃん?
テカポにはあるんだよ、あれが。
日本人の大好きな、あれが!
水着着用で入れるテカポ露天温泉でアハハン♪
はい、じゃーーーーーーん!
プールじゃないよ、(プールだけど)温泉だよ!(ほぼプールだけどね)
お子様用のエリアと誰でもOKエリアと大人エリアに分かれている大きな3つの浴槽を持つ、林の中の温泉!
といっても、さっきから連呼しているように源泉掛け流しうんたらというのではなく沸かし湯。(ただわき水ではあるようで、衛生上良くないから顔はつけてはいけないらしい)
ただ、プールと違うのは、パシャパシャはしゃいで波立てているのは小さな子どもくらいなもので、あとはみんな、まったり座って静かに暖をとりほっこりするという、楽しみ方は温泉そのもの。
水着がないと入れないけれど、バスタオルがなくても貸してもらえるみたい。
コヤナギは旅のお供手ぬぐいがあるからそれでOKだけどね。
ニュージーランドで……しかもテカポで露天風呂、最高でしょ。
子どもも入れるエリアは大人気。たぶんみんな他人の子どもを見てるのも好き。
温度は温め。
大人用エリアは少し温度高め設定。
オセアニア地方で有名なドキュメンタリーコメディーの収録をしてて、みんなで野次馬してるところ。
実は最初に載せたわたしの水着写真はこの撮影クルーに撮ってもらった。
い〜い湯〜だ〜な〜ハハハン♪
星がきれいなテカポはマジックアワーも鉄板の法則
夕飯までちょっと早いし、キャンプサイトのマイカーでも見てくるか、と思ったら車になにやらメモが。
どうやらエントランスかららしい。
そうだ、お金も払ってないし、ここに行けばいいんだな。
入り口近くの小屋がエントランスだったみたいで行ってみると……怒られた。
いい大人なのに怒られた。
しかも英語だから分からない。
申し訳ない気持ちでグーグル翻訳のマイクをかざすと「電源を使うか」と問われた。
わたしのキャンピングカーはただの改造エスティマなので電源はいらない。
NOと応えるとキャンプサイトの地図に印をつけられた。
どうやらわたしがいま停めている場所はバッテリーパークだったみたいで、わたしはノーバッテリーエリアの奥の方を使うべきだったらしい。
英語でまたなにやら怒られたけど、愛想笑いで乗り切るのも申し訳ないのでグーグル翻訳をかざす。
曰く「最初にここに来い」とな。すみません、勝手に停めて。と謝ると猫を触らせてもらった。
やっぱりキウィ(ニュージーランド人のこと)はやさしい。
久しぶりに怒られて、正しい場所に車を停めて、夕暮れの中を散歩する。
ピカッと照らされた真っ青なテカポ湖もきれいだけどさ、複雑に色めくこの色彩も、いいでしょ。
もう。
いいでしょ。
なんどもシャッター切っちゃうよ。
日が暮れるとさすがに「美しさに寒さも忘れる」とも行っていられなくなって、お店に避難。
ディナータイム前だったから、コーヒー飲んで待たせてもらうことにした。
ニュージーランドの旅も5日目。
今夜眠って、明日が来たら車を返して南島最後の夜をクライストチャーチで過ごすでしょ。
それで明後日はニュージーランド最大の都市オークランドでラストナイト。
あと2日しかない。
というか、星空といっしょにネイチャーライフが楽しめるのも今日までだ、と思ったらとても淋しくなった。
コーヒーのお供は、もちろんいつも送るエアメール。
ちょうど3通書き終わった頃、ディナータイムに。
ランチに続き、久しぶりにオシャレなお店来てなに頼んでいいのか分からないけれど「キャセロール」というのを注文したよ。
実は、どんなのが来るのか分からなかったんだけど、ポテトが大好きなわたしには大正解だった。
(これがキャセロールです)
ああ、赤ワインでも飲んで、飲んだくれてしまいたいところだけれど、本番はこれから。
いよいよ星空に浮かぶ、織り姫と彦星の逢瀬を激写だ!
星降る夜に、テカポで君と
アース&スカイの事務所で集合。
よくよく考えるとこんなシチュエーションでテカポに居るなんて、本当にロマンチック。
これ以上ないってくらいきれいな天の川で出会う織り姫と彦星が見えるんだよ?
専用バスに乗り込んで、マウントジョン天文台に近づくとバスのライトは赤色にチェンジ。
これは星空観測をしている研究施設への配慮から。
星空撮影に赤ライトは基本なのだ。
白いライトでは目がいつまで経っても暗闇になれないしね。
そして、ついた……!
夜のマウントジョン天文台。
テカポの村のかわいさ100倍増し。
わたし、勘違いしていたのだけれど、ここで主に行うことは個人による写真の撮影ではなくて、ニュージーランドの天体や、ここにある特別な望遠鏡で昴や土星を覗くこと!
いま世界で発見されている新星のほとんどが、ここで見つかっているって言うから、天体望遠鏡覗かせてもらえることの幸せよ。
また、見えている星の解説や、質問も受け付けているので、ちょうどダニーデンで見たプラネタリウムの復習になった感じで、南半球の星たちがぐんぐんよく見えた。
神話に基づいて名付けられた北半球の星座はどれもステキだけど、主に船乗りがつけた南半球の星座たちは「望遠鏡座」「はちぶんぎ座」「はえ座」など名前がちょっとシュール。身の回りのものの名前をつけたんだって。
そこで、面白い小話を教えてもらったよ。
主人公は織り姫と彦星。
年に一度しか会えないという2人だけど、星の一生は人間に比べてとっても長い。
だから星の一生を人間に置き換えて「1年に1度」の時計を進めてみると、体感速度的には3分に1度会えているそうで、かなりのラブラブぶり。
なんだよ、願うまでもなかったのね。
いまは時間早くて、まだ織り姫と彦星が真上にありすぎなため写真に収めることが出来なかった。
降りてくるまで、少し待っていよう。
わたしは人間の時間だけどさ。
ツアーを満喫し下山して解散。
わたしはせっかくカメラを持ってきているし、このまま帰るのもつまらないからもうすこし星を撮ることにした。
なんとか織り姫と彦星、映らないかしら。
改めてテカポ湖のほとりにカメラを立てる。
下から見ても、いいですねー!
方向的にこちらにはオーロラは映らないんだけど、今日は、今日が最後の夜でも、七夕だもの。
3分に1回抱き合ってる(誇張)カップルの写真でも撮ろうじゃないの。
せっかくだから……テカポ湖も入れたい!
一番下のきらきらに輝いているやつ。
この子が織姫(ベガ)だと思う。
でも……あれ? 彦星(アルタイル)が分からん。
星の数多すぎて……どれが彦星なのか……。
この世の中の男は35億かもしれないけれど、星の世界だと2000億らしいから、彦星頑張れ。
やっぱり絵になる「善き羊飼いの教会」
テカポのシンボル「善き羊飼いの教会」は夜中でも大人気だ。
このとき夜の0時近くだったけど、玄人から素人までお姿を写真に収めようとシャッターを切るのでピカピカとひっきりなしに照らされている。
しかも駐車場の真ん前だから、出入りする車のヘッドライトにあたりまくってしまうのも、あまり知られていないことだろう。(どうにかした方がいいと思うよ、ホントに)
狙って撮ると光の影響を受けないタイミングを見つけるのが至難の業なので、ピントを合わせたらタイムラプスがオススメだ。そこからなるべくなにも光っていない「奇跡の一枚」を狙おう。
教会の裏から撮るとちょうど南を向くため、天体好きにはいい写真になる。
中央にあるのは大マゼランと小マゼラン。
逆ハの字の先にある、天の川の中にオレンジ色の星が見つけられたら、それが「みなみじゅうじ座」の頭だよ。分かるかな…なんていったって2000億だから……。
あ、これでわかるかな?
ついでにこっちも載せておくね。
今はもう東京だけど、アプリを掲げながら星を思っているよ。
主に運転に慣れる、オーロラハント
世界最南端のプラネタリウム、重厚な駅を見て、ギネスブックに載った坂見る、オーロラハント
スーパーでラム肉を買って、誰もないDOCで野営、オーロラハント
片道3時間のトレッキングでマウントクックから朝日を狙う
撮影旅の中休みでのんだくれる
星空で世界遺産認定を狙う素朴な村で星空ツアーと温泉、オーロラハント
震災から5年。ニュージーランド流復興視察、まさかのオーロラハント
バスとフェリーを乗り継いで、対岸の半島へ。都市部夜散歩