2018
05.16
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愛称は“雪ほむら”。国宝第1号の火焔型土器に会える十日町市博物館

TRIP, 新潟, 雪国観光圏の紡ぎ方


新潟、十日町、雪国……と聞くと教科書で見たような「2階から出入りする豪雪地域」という印象が強いだろう。

もちろんそれも間違ってはいない。「なんでそんなに雪が降るのに暮らせるの?」「夏は暑いの?」などの疑問があふれかえることだろう。

また、「古代・縄文時代の美術品が見られる」ということも良かったら覚えておいて欲しい。

その名は愛称“縄文雪炎(ゆきほむら)”。

こちらも教科書に登場する代表的な火焔型土器で、1999年、新潟県として初の国宝に制定された。

縄文土器として国内初の「国宝」なのだ。

 

そして、その2つを堪能できる博物館が、ある!

 

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2020年にリニューアル! 国宝を収蔵する文部省推奨の博物館

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十日町市博物館は主に十日町の歴史を伝える「本館展示室」と、縄文土器にまつわる「考古展示室」の2つで構成されている。テーマは「雪と織物と信濃川」。1件の国宝と2件の重要文化財を収蔵し、こう見えて文部省推奨の「全国の特色のある博物館」なのだ。

外観もそれなりに歴史を感じる雰囲気があるけれど、2020年に新装オープン予定。隣接する敷地内にて新しい「十日町博物館」を建設中なんだって。

 

十日町市博物館サイトより

十日町市博物館サイトより

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雪と信濃川をモチーフにした新十日町市博物館は2020年6月オープン

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豪雪地帯の暮らしも気になるけれど、まずは「国宝」、見たいでしょ?

 

 

なにがすごいの!? 縄文土器!

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ここでは有名な「縄文雪炎」を合わせて14点の火焔型土器と、3点の王冠型土器が展示されている。

「縄文雪炎」は火焔型土器として国宝に登録された「指定番号1」だけれど、これは十日町市中条にある「笹山遺跡」から出土された928点のなかのひとつ。

 

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古代の貴重な考察資料であることはもちろん、その“異質な”美しさから日本古代美術の代表品として注目されてるんだって。

たしかにちょっと変わった形だけれど……でも一体何がすごいの?

 

ひとくちに「古代」といっても幅広く、

13,000年前:草創期

10,000年前:早期

6,000年前:前期

5,000年前:中期

4,000年前:後期

3,000年前:晩期

に、分けられるんだって。(約、ね。)

 

縄文土器は15,600年前の氷河期の終わり頃には使われていたとのこと。

その利用目的は食事などの「煮炊き」。

尖っている部分を土に刺して、まわりでたき火をして中のものを温めていたんだって。

 

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日用品だから最初は当然ツルッとした形をしており、その後は吹きこぼれないように口がすぼまったり、持つところが出来たり、所有者が判別できる程度の飾りがついたりと改良されていくのだけれど、「火焔型土器」のおもしろいところが、こちらもこんなにデコラティブなのに「煮炊きに使われた」ということ!

 

 

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(思ったより「使われていた」と分かった国宝第1号先生)

 

異変が起きたのは「古代中期」で、もうどの文脈でもなく突然変異のように歴史に現れるの。

少しずつ装飾されていったわけでもなく、その後華美さを競っていくわけでもなく、十日町博物館の「縄文土器の器と移り変わり」の表を見ると歴然と、突然現れ、消えていく。

これは、もう、突然の天才が現れて、インスパイア作家が類品をつくり、ブームを呼んだのではという妄想で勝手に盛り上がっちゃった。

 

十日町市博物館に展示してある本物の国宝「雪ほむら」は、指先の指紋さえ感じさせそうな存在感でそこにある。

飢えと寒さから逃れ生き抜くことで精一杯だったはずの時代に、装飾を施す心境って、どんな感じだったんだろう。

 

 

雪国文化の成り立ちが分かる、本館展示エリア

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いまのように除雪車もない時代に、どうやって越冬し、暮らしていったのかという十日町の「雪里暮らし」の知恵がよく分かる本館展示エリアは、この町ならではの産業「越後上布(越後縮)」や、それによってもたらされた富で政治を成した上杉謙信の商才など、地の利と歴史とが絡み合っていく様子もよく分かる。

 

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現在も一反1000万円はくだらない「越後上布」の反物は大いに雪国を潤したはずだったけれど、戦争によって禁止され、壊滅的な打撃を受けた、というのは布地をつくる苦労を見学していただけに胸が痛くなった。

 

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ただ、積雪20メートルを超える雪国が育んだ根性はそんなことじゃつぶれやしない。

戦後は人気画家・竹久夢二のイラストを起用した広告を作成し、再度、十日町の着物のイメージ向上を図っていく。また、「雪祭り」も札幌より早く手がけるなど広告手腕の素晴らしさに舌を巻いた。

 

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そのスピリットは現在も受け継がれているのか、2020年の博物館リニューアルに加え、オリンピックの聖火台に火焔型土器をというプロジェクトも推し進めている。

これぞ雪国プライド。

いちおう新潟出身の私としては、誇らしい気持ちになった。

 

クリエイティブな創造力は、いつの時代だって生きる力につながっていく。

十日町市博物館はそんなパワーであふれていた。

 

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十日町市博物館

新潟県十日町市西本町1丁目382番地1

TEL:025-757-5531

営業時間:19:00〜17:00

入館料:300円(一般)

http://www.tokamachi-museum.jp/

 

火焔型土器についてはこちらが分かりやすい。

日本遺産 火焔型土器 – 「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化

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Special Thanks

この取材は一般社団法人プレスマンユニオン主催の雪国観光圏プレスツアーで訪れ、交通・宿泊・飲食費をご負担いただきました。記事の監修・編集は受けておらず、金銭は発生しておりません。感想はコヤナギ自身の主観によるものです。

また執筆依頼もないため、自主的に記事化したものであり、PR記事ではありません。

取材にご協力いただいた十日町市博物館様、ありがとうございました。

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