小出しにして頻度を上げる、というのは性格的に向いてないのだと。
だからある程度のボリュームのものを片付けようと思ったら、一気にやった方が良い。
そんなわけで!
今回、福岡県・上毛町滞在中に、3日間抜け出して大分・別府&国東半島へ遊びに行ってきたレポ書くよ~。
3日間を1記事で。
掲載写真枚数は130枚!
通信環境の良い所で、「つづきを読む>>」なさいませ!
福岡県の最東端にある上毛町を出て、隣町の中津駅へ。
「ソニック」という急行電車に揺られること30分ちょっとで別府に到着。
私は車の運転が不安だからアレなんだけど、ドライブしても1時間ほどで着くらしい。
別府駅から線路沿いに移動したガードレール下に、怪しいお店が詰まった「北高架商店街」に友人がカフェを出した。
お店の名前は「ハチカフェ+」
カフェという名前だからお茶も出来るけど、自然食品から完全無農薬の野菜、アロマ、オーガニックコットンの草木染めなどなど、とにかく「良さそう」なものがいろいろ売っている。
また、店の2階では貸しスペースを行っていて、ヨガや英会話、アコースティックライブからカットサロンまでいろいろな催し物を行っているらしい。
フローリングエリアは土足厳禁。
奥の白い部屋は靴のママでOK。
奥に合った不思議なかぎ編みのオブジェ。
フカフカのソファベッドもあったので、ボディケアリラクゼーションなんかをやっても良い。
椅子から座って、フローリングを眺めてみたところ。
壁に反射するサンキャッチャーの虹粒たち。
高架下なので電車が通る音がするが、想像よりも遠く感じた。
がたん、ごとん、がたん、ごとん。
たくさんの人と想いを乗せて、行き交う電車に想いを馳せる。
白木のフローリングは素足にそっと優しく気持ち良かった。
お香に向って座禅を組んで、がたん、ごとん、と電車を待ちわび、耳をすませるのもいい。
この場所はレンタルしているようだから、興味があったらお店の人と相談して見ると良いと思う。
そうそう、カフェだから、コーヒーとケーキをオーダーしてみよう。
実はこの日、閉店してしまってから行ったので店内は棚卸し中。
バタバタした中でお願いしてしまった。
コーヒーはオーダーが入ってから、一杯一杯ひいてくれる。
レトロなコーヒーミルが活躍中だ。
今回いただいたのはこちら。
有機栽培のオーガニックコーヒーと、卵や乳製品を一切使わない、ココアケーキ!
白いクリームのようなものはなんとお豆腐。
優しい甘さにしっとりとした優しさが滲みました。
別府駅から徒歩3分ほどの別世界。
ぜひ行ってみてください。
(友人のまりちゃん含む3名で運営しているので、もし店にまりちゃんがいて、ユウのブログ見たって言ったらきっと「えへへ」って言います)
・HACHI CAFE +(Facebook)
大分県別府市駅前本町9-20
0977-76-5338
営業時間:11:00~17:00
定休日:第三木曜日(だったかな)
お店を後にして、まりちゃんの案内にて別府ドライブ。
わ、なに!?
あの小島行きたい!
左は加計呂麻島に移住した小説家の三谷さん、右が大分に移住した友人のまりちゃん。
まりちゃんの出身は岐阜なんだけど、遡ること16年ほど前、友人のバーに「顔が似てる人がいる」と言って紹介された。
それから家が近いこともあって毎日のように遊んでいたんだけど、ライフスタイルが変ってしばらく会わなくなって、まりちゃんは3年前、国東半島に移住した。
その1年後、私は福岡県・上毛町の短期お試し移住体験のため九州を訪れ、何の気なしにまりちゃんに連絡すると、どうやらそう遠くもないらしい。
それから、上毛町に来たらまりちゃんと遊ぶ、といった調子でいつもお世話になっている。
結果的に、後半会わなくなった東京暮らしよりも、今の方が濃厚に遊んでいることになる。
別府は言わずと知れた温泉街だけれど、観光地なのでいろいろと整っている。
人を楽しませようって気持ちが、街全体から湧いてるように感じる。
だからこの公園も、こんなに過ごし良いんだ。
季節は梅雨まっただ中。
今にも泣き出しそうな空は、ぐっと堪えてくれていた。
夕陽が望める素敵な温泉に行き、湯船につかりながら海を眺めた。
温泉に入ると撮影(&レポート)する気力が限りなくゼロになってしまうので、温泉の名前などは割愛させて欲しい。ごめんw
今回は大分の方まで案内してくれて、大分のオシャレなお店の多いこと。
大分から望む別府の町並み。
別府湾に向ってすり鉢状になっているため、町灯りがきれいだ。
今回はどこも入らなかったけど、カフェやバルやレストラン、美容室などオシャレなところが多かった。
IターンやUターンしてる若者が頑張ってるだろうなぁと思った。
ペコペコのおなかは別府に戻って満たすことに。
行ってきたのは「別府冷麺」の「手のべ冷麺専門店 六盛」。
別府冷麺の定義はなく、外国から来た方をおもてなししたのが始まりだとか。
ここ、六盛(ろくせい)の冷麺は、注文してからタネを製麺機にかけ、にょろ~っと出てきた麺がそのまま熱湯に落ちていくという、超出来立て製麺が楽しめる。
おそばのような色味で、程よい歯ごたえ。
醤油ベースのスープはサッパリとしていて、これは新ジャンルの冷麺だと思った。
冷麺が大好きな人はもちろん、苦手な人も、きっと六盛の冷麺なら美味しいだろう。
夜、高台から別府の町を眺めた。
翌日!
まりちゃんの用事にくっついて、国東半島にやってきた。
なんでも、陶芸家さんと新しい国東土産について考える打ち合わせをするそうだ。
やってきたのは「くにさきかたち工房」。
まずは工房に併設されたギャラリーにお邪魔する。
「ヤギコヤ」———つまり、元ヤギ小屋だ。
陶芸家のカキノさんは、持続可能な自給自足生活を目指して、2年前にご家族で千葉から移住。
今では7つの田んぼと5つの畑をめんどう見ながら、創作活動を行っているそう。
「ヤギ小屋」の雰囲気を残したギャラリー内は入って見ると広い!
ヤギ小屋の中から外にいる三谷さんを発見。
素材を活かし、地に根ざした暮らしの中から生まれる「カタチ」に想いを巡らせているそう。
これは国東の空や海をイメージした「国東ブルー」の花瓶。
(おや? チラチラ誰かが見てるぞ?)
隣の小屋には竃もあった。
工房へ移動して、まりちゃんはMTG。
私も工房内を物珍しさに探検しながら写真を撮り、時折気まぐれに、MTGに聞き耳を立てる。
奥様が美味しいハーブティを入れてくださって、みんなでお茶した。
手先が器用なまりちゃんと、職人気質なカキノさんとで、何か面白いもの、出来たら良いね。
でも、打ち合わせはまだまだつづきそうだったから、私はムスメ氏と遊びに行ったよ。
ムスメ氏の秘密基地を教えてもらって、干潟をいっしょに散歩して、
どこがぬかるんでいるんだか知らない私は、干潟に靴をとられて、脱げて、靴下を汚した。
奥様からクロックスを借りて、ランチへ。
自然食のランチがいただける。
なんといってもリーズナブルでびっくりした。
これで500円!
みんなで記念撮影したけれど、ムスメ氏は恥ずかしがってしまった。
カキノさん、ごちそうさまでした!
つづいてやってきたのは、まぁるく突き出た国東半島の真ん中に位置する「両子寺(ふたごじ)」!
難しいことはなんかよく分からないけれど、とにかく広くて、気持ちのよいお寺だったよ。
国東では磐座信仰が厚いみたいで、岩を祀っているお寺が多いとのこと。
でも、それよりなにより多いのが仁王像!
石造り仁王像の日本最大密集地帯とのことで、国東半島だけでおよそ100基の仁王像が現存してるとか。
その特徴は柔らかい石の特性のせいで、表情も丸みを帯びていて、どこかコミカル。
まりちゃんが「パワースポットとかっていって、この岩が紹介されたらしいよ~」と案内してくれた大岩。
木の根が映えていて、どこか、仏頂面したオオガエルにも見える。
ぶっきらぼうだけど、なんか、良いヤツそうな気がする。
「学校遅刻しそうだから送っていってよ」
「足が疲れから迎えにきて~!」
そんな風に甘えても、ブツブツ言いながら迎えにきてくれそう。
「ともだち感覚!」
この後、近くだという「やーやまや」へ。
やーやまやは自然食のパンや自然農園のお野菜を販売する農家なんだけど、なんと開墾から行なったという超ど根性農家。
やーやまやのお野菜や、パンは何度かいただいていたけれど、初めて畑を拝見する。
もともとここは、ボーボーの林だったらしい。
農家で労働する代わりに食と住まいを提供してもらう「WooFoo(ウーフー)」という働き方があるのだけれど、
理想の農業を目指してしんくんは全国の農家を渡り歩いていたそう。
とある農家で同じように出会った乙女ちゃんと意気投合し、しばらくは車ひとつで全国の農家を手伝いにいくスーパーWooFooerとして生活していたそう。
だけど自分たちで理想の農業を目指し、国東半島に根を降ろし、林を開墾するところからスタート。
最初の3年は農業をやっているのか林業をやっているの変らず、もちろん売れるよう収穫にはおよばず、それでも開墾し、農業を続けたという。
だからこの畑は城なんだ。
肥料や農薬を与えず、強くたくましく育ったやーやまやの野菜たちは、濃くて美味しい。
この城を守る兵隊たちのように、心強い。
(同じくやーやまやを守る犬氏。3頭いて、最近ケンカが絶えないので隔離されているとのこと)
憧れの畑を後にして、次ぎにきたのは……「天念寺」
ここでは毎年、福を呼ぶ火祭り「修正鬼会」を行なっているという。
これは国指定重要無形民族文化財とのこと。
奥に見えるのが火祭り用のたいまつ。
でかい。
こっちは水害防除の大岩で、高さは3.23メートルとのこと。
そして、最後にやってきたのは真玉海岸……のつもりだったのだけれど、
干潮が美しい夕焼けも、このときは満潮だったため近くの神社へ。
なんでも女子にやさしいという神社だそうで。
真玉海岸の夕陽が望めなかった女史を癒しておくれよ、「粟島神社」
ん?
なんでも「恋愛の聖地」とな!?
浮いた話しもなく地に足付けて幾年月。
わたくし、そろそろ不惑も視野に入りはじめ、いよいよ売り抜けないと不良債権決定です。
正直なところ、ヒンヤリと焦って参りました。
女史に優しいと名高い粟島神社さまよ、どうですか、わたくしは、ええい、侭よ!
……そんな気迫でひいたおみくじは、めったにひいたことのない「凶」で、絶望に打ちひしがれヤサグレながら、波打ち際のフナムシを追い回してる間にマジカルアワーが訪れた。
なんてキレイなんだ。
まぁいいわ、いいわ。成るが侭よ。
おなかをすかせてまりちゃんちへ帰ると、まりちゃん夫の雨くんがカレーを作ってくれていた。
私界隈では局所的に憧れの「アメカレー」だ。
アメカレーは採算度外視の薬膳カレーで、作ってる本人も何が入っているのか把握出来ないほど、いろいろ入ってる。
これはまりちゃんが作ってくれた春雨サラダ。
そしてこれが、アメカレーだ!!
毎回とんでもない量を盛られるんだけど、お野菜ばっかりだかあ不思議と食べれる。
今回もアメカレーは美味かった。
翌日。
まりちゃんちの畑で初収穫された、可愛いニンニクに挨拶して出発。
やってきたのは「大神」と書いて「おおが」と読む、「大神ファーム」!
ローズガーデンのあるハーブ園なのだけど、梅雨の時期と言うことでバラの盛りは終わり、朝は土砂降りの雨が。
しかしゲートをくぐる直前にぴたりと止んで、驚いたのが門をくぐったときのその香り!
全身をカモミールに包まれた!
もう、これだけでノックアウト!!!
写真に香りが込められなくて残念だけど、本当に贅沢なバーブの香りに包まれて、あまりに気持ち良くて深呼吸ばかりしていたから、私の体積は1.2倍くらい広がっていたと思う。
露に濡れた植物がキレイで、写真ばっかり撮ったけど、伝わらないだろうなぁと思いつつ、いいんだ、これは私のブログだから。
盛りを過ぎたというバラ園も、全体的は迫力は終わってしまったものの、バラ単体の威力が衰えたわけではない。
バラ。それは小宇宙である。
見た目も香りも迫力あるなんてズルい。
なんだかだんだんプリンス・エドワード島にいるような気分になってきて、ホワイト・スコッチを探したけれど、もう終わって花を落としていた。
園の中にはレストラン兼ショップがある。
少し早めのランチをいただこう。
1階にも客席はあるけれど、せっかくなので2階のテラス席へ。
ランチは特性のコースにした。
といってもスープ・前菜・メイン・ハーブティがついて1,700円くらいだったと思う。
ハーブの使いっぷりが贅沢!
ふわふわのパンもおいしかった。
スズキのムニエルだったかな。
ふんだんに使われているローズマリーに刮目せよ!
ハーブティもとっても美味しくて、1階でお土産用にもたんまり買って、ホクホク顔で上毛町に戻りました。
今回の旅路はザックリとこんな感じ。
3日間通しても移動距離はこんなもん。
上毛町からの大分遊びは最高に楽しい。
本当は王道に温泉巡りとかを紹介すれば良いんだけど、それやったのはもうずっと前で、温泉といっしょにさっぱり洗い流れちゃった!
ごめん!