「そういえば、前に出雲に行ったあと、彼氏出来た」
「正月休みだし、行っちゃう?」てな感じでいきなりやって来た出雲・神社めぐり!
いよいよ最終日。
まずは「自分だけのお守り」を作りにいくよー!
この日、泊まっていたのは出雲勾玉発祥の地としても名高い、玉造温泉。
旅館で朝食を済ませチェックアウト、早速やってきたのはこちら、「願い石」「叶い石」で有名な「玉作湯神社」
中央の丸い石が「願い石」でここに自分の石を乗せ、3回願いを唱えるとその石は「叶い石」となって、古くから人々の望みが叶うとか。
普通は境内に入ってすぐの社務所にて、天然石を購入を購入するのですが、我々は昨日作った勾玉を願い石にオン。そして願う。
「願い石」は(も)とっても有名なパワースポットらしく、ここは完全アトラクション化。
でも、決して広くない境内ですが、なんだかいい雰囲気です。
親子の狛犬がかわいかった。
ノリで出雲に来てしまった為、一度来たことがあるみわちゃんの記憶以外、なんにも考えていなかった我々。
勾玉を作っているとき、講師のおじさんに「あそこ行った?」「あそこも良いよ」などといろいろ勧めてもらい、次に向かった先は……
「須佐神社」
暴れん坊将軍スサノオが、最後に治めた国で、気に入り過ぎて名前をご神木や岩ではなく、土地に付けたと言う伝説が。
華美では全くないのに、すごく立派な大社作りの本殿に圧倒された。
(神社検定的豆知識:神社の建築は大きく2種類。高床式の穀物庫をベースにした建築の本殿を大社造り、住居をベースにしたのが神明造り)
ちなみに、スピリチュアルブームの火付け役・江原さん曰くここの樹齢1200年の大杉が凄いパワースポットだとか。
「パワースポット」って何なんでしょうね。
天の邪鬼なのでそういうこといわないで欲しいです!(笑)
……さて、困ったことが起きました。
無計画ゆえ、行きたいところを、全部行ってしまいました。
「フライトまで時間あるね」
「どうしよう。行くとこないね。出雲そばはまた食べたいけど」
「あ、あれは? みわちゃん行きたい寺あるって行ってなかった? ほら、目がどーのって言ってたじゃない」
「一畑薬師! 行きたい!」
実はみわちゃんは、中学生の頃からひとりでせっせと神社やお寺へ足を運ぶ神社仏閣女子。
数年前に出雲へ来たことのあるみわちゃんは何かの拍子に一畑薬師が眼病平癒のお寺だと知り、当時からドライアイに悩まされていた為、行きたかったらしいのだが、公共交通手段しかないため断念したとか。
(ちなみに私は仏具に興味があってヒンドゥ密教からのお寺に興味があったけれど、一昨年に小説家の三谷さんに伊勢神宮に連れて行かれるまで、神社には全く興味がなかった)
今回はレンタカー。
これは、行くしかない、と言う訳で。
一畑薬師! ……の前に。
おわ。なんか趣きある店頭。
売っているのは、一口まんじゅう!
一畑薬師の名物となっている一畑まんじゅう!
小さくて食べやすく、吹かしたてのおまんじゅうは暖かくてフカフカしていて美味しかった。
「写真撮って、ブログに載せてね」と、店主。
ノリが良くて楽しい。
あっさりとしたこしあんも飽きがこず、調子に乗って3つも食べちゃった。
1コ70円も魅力的。お茶までいただいちゃって、ごちそうさまでした!
おまんじゅうですっかり満足しちゃいましたけど、今度こそ、はい!
「一畑薬師」
「目の薬師さま」といわれるこちらは、お隣鳥取県出身の漫画家水木しげるの
「のんのんのんのんバアばあとオレ」に参拝するシーンが登場する為、
「のんのんばあとしげる少年」の像や、目玉のオヤジの像がある。
山の上に建っているので眺望も美しい。
「め」と書かれた絵馬がかわいく、せっかくだから祈願。
商売柄、目を酷使しますし、心の目を曇らせてはモノづくりは出来ませんからね。
↑今プロフィールに使ってる写真です。
絵馬は「め」意外にも「願」や「医」「縁」なども。
普通に馬や干支が描かれたような絵馬もあります。
目が良くなるようにご祈祷されたお茶も無料で頂くことができます!
私たちが汲んだ時はほんのりホットな、濃いめのほうじ茶でした。
真ん中の観音様をお茶で清めて。
さて……まだ時間あるぞ。
「だるま」
「え?」
「あのだるまのおみくじ引きたい」
いっちゃえ、いっちゃえ!
そうしょっちゅう来れるわけじゃないし、気になるところは全部行っちゃえ!
というわけで、やって来たのは「日御碕神社」!
1日目に日御碕灯台へ行ったとき、赤くて綺麗だなーと思ってたのですが、日が沈みそうで急いでいたのでスルーしたのだ。
今、調べたら調べたら下にあるお宮は「日沈宮(ひしずみのみや)」と呼ばれ、日本の夜を司るお宮だそう。(ちなみに天照大神が奉られてる)
夜を司る……なんだかステキ。
だるまみくじも無事ゲット。目力対決中の私。
そして、時間は迫ってきました。
そうしょっちゅう来れるわけじゃないし、気になるところは全部行っちゃえ!
もう思い残すことはない?
行きたいところは?
やりたいことは?
自分の胸に手を当てて聞きます。
……ある。
やりたいこと、というか、食べたいもの、ある。
目的地を失った時に、つぶやいたあの言葉。
「どうしよう。行くとこないね。出雲そばはまた食べたいけど」
めちゃめちゃ、食べたい!
ナビで空港までの時間を算出してみる。
直行してもギリギリだ。
2日間運転を頑張ってくれたみわちゃんに変り、
一畑薬師からハンドルは私が握っていた。
「……行こう」
「え?」
そうさ、
そうしょっちゅう来れるわけじゃないし、気になるところは全部行っちゃえ!
あんなにビビっていた海岸線沿いの道路をなるべく急ぎ、出雲大社裏にある気になったおそば屋さんに駆け込んだ。
どうやら、夕方からのオープン前で清掃中。
でも、食べたいんだもの、あの出雲そばが!
「すいません、ダメですか?」
店員さんに声をかける。
「えっとー、あの、清掃してるんで、ガチャガチャしてるんですけど、それでも良ければ……」
「いいです!」
食い気味に了承を得て席に向かう。
「すいません、おまけに急いでるんです」
交渉を続ける。
「何分くらいですか?」
慣れた様子の店員さん。
「15分くらいで」
「いけます」
即答!
カッコよろしいがな!!
そして出てきました、
男前な店員さんがいる八雲本店の三色割子そば!(と、にらみをきかせるだるま)
急いでるからiPhoneの写真しかない。
1日目に食べたかねやが田舎の味なら、こちらはまるで料亭の味。
どちらも別の美味しさ。どちらも凄く、美味しかった!
味わいつつも、かっこんで食べて、ジャスト15分で退店。
安全運転で急いで、レンタカーにガソリン入れて、車を返して、チェックインして、すぐにフライト。
あっという間に東京の家に着いた。
たのしかったなぁ。
この無計画な出雲旅行を支えてくれたのは、私にとっての出雲水先案内人のみわちゃんと、そして……
Hanako。
いやビックリしたよね。
個人的に注目してるレバ刺し漫画家の谷口奈津子さんが滝行した、体験マンガが載ってるっていって、いつも見ない雑誌をチェックしたら出雲特集だもん。
しかも地図代わりに使ってざっくりとしか読んでなくて、帰りの飛行機で答え合わせのように見返したらおさえるところ、ちゃんと行けてた。
(2日目の橋の巨大勾玉にまたがってる写真にて、活用されてるさまが写ってます。私のおしりポッケに、まるで台本のように丸めてつっこまれてる)
まがたま作ろうと思ったのは旅行代理店でもらったパンフレットから。
飛行機とホテルだけパッケージになったプランを選択したんだけど、そのパッケージツアーが「縁結び女子旅」だってwwww
嬉し恥ずかし面白いわっというわけで、「縁結び女子旅」らしく、勾玉作る的なことをしたんだけど、これが玉作湯神社で「叶い石」になったんだから、特別感ひとしお、でしょ。
行きたいところに全部行って、食べたいものを全部食べて。
あとは合うべき人に合うべく、巡り会えるといいな。
おわり。
余談:
最後の写真を載せようか載せまいかものすごく悩み、私の中の面白さを追求するコヤナギが載せろと言いました。(誰も傷つけない、自分のことだしね)
今年はサービス精神を磨く一年にしたいと思っています。