TRIP

神戸の夜景を訪ねて。

SUCCESS!

2018年の今頃、神戸へプレスツアーで訪れた。神戸へ行くのは初めてではなかったけれど、もともと都市部にあまり関心がなかったので、観光してみようと思ったことがなかった。いい機会をいただいたので、神戸らしいスポットを回りながら、現在の取り組みを教えてもらった。

その中のひとつが夜景だ。

神戸の特色といえば、なんといっても「港町」だけど、訪れてみると港からでも見える、山の存在感がすごい。わたしは新潟という港町に生まれ育ったけれど、あそこは越後平野が広がっていて、海と山は基本的には遠く、結びつかない。海や港を意識しながら、背後を山に守られている感覚は不思議だった。

神戸を一望できるヴィーナスブリッジ

その山から港を見下ろせるスポットが「ヴィーナスブリッジ」だ。

印象的ならせん状の橋から、神戸の繁華街・三宮やメリケンパークなどが見下ろせる。近くにはオシャレなレストランもあり、デートスポットとしてもバッチリだ。

場所は神戸市中央区諏訪山公園展望台。公共交通機関で行くなら2〜30分のハイキングになる。

現在、橋が改修工事中で、2022年8月29日(月)~2023年2月10日(金)まで通行できないそうだ。(レストランや展望広場自体は利用可能)

取材時は神戸大橋から光の柱が立っていた。

街路樹を主役にした街灯デザイン、フラワーロード「光のミュージアム」

三宮駅から市役所方向へのびる大きな道路が「フラワーロード」だ。かつては旧生田川が流れ、たびたび氾濫した暴れ川だったそうだが、明治時代に現在の生田川に付け替えられ、ここは道になった。歩道も大きくとられて、街路樹が整えられている。

1995年に兵庫県南部を震源とした阪神淡路大震災で、かつて大きく傷ついた神戸は、しばらく復興に忙しかった。その経験はのちの東日本大震災に生かされたと聞く。そんな神戸が復興から一歩先に足を進めたのが「神戸市夜間景観形成実施計画(都心・ウォーターフロントエリア)」だ。2004年に策定し2022年現在も続いている。その先行エリアがフラワーロードだ。

街灯を「道を直接灯すもの」から、「まちの雰囲気を作るもの」と捉え直し、主役を街路樹として照らし出した。

それはとてもさりげなくて、これが光の彫刻だと意識しなければ気がつかない。でも、きっとそれでいい。道の向こうには山麓電飾の北前船が見えた。

夜も印象的なランドマーク・メリケンパーク

神戸の「港町」「異国情緒」を感じたいならメリケンパークだ。観光の定番スポットであり、まちの人たちにとっても大切な憩いの公園になっている。昼は家族連れがピクニックを楽しみ賑わう場所だが、夜は夜で趣がある。

メリケンパークはかつて小麦粉との積み下ろしをやっていた港だ。赤い構造美が印象的な「神戸ポートタワー」や、人気のフォトスポット「BE KOBEモニュメント」、「神戸港震災メモリアルパーク」などがあり、隣にはハーバーランドもある。最近では新しい水族館もできたようだ。

2018年に新しくできたのが噴水公園。夜間は神戸らしいジャズに合わせて光と一緒に5メートルの水柱からしずくが踊る。

この噴水はコロナ禍の間しばらく休止していたが、いまは演出を再開してるようだ。演出時間は18時〜21時まで。

ポートタワーは改修中で2023年のリニューアルオープンを予定している。あのときみたいに神戸が輝き出すまであと少しだ。

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