2年ぶりの弊社新刊「IBIZA 太陽とハグするイビサ島ガイド (TOKYO NYLON GIRLS BOOK)」が好調で嬉しいコヤナギユウです。
「沖縄・離島 青が特別な色になる旅」、このレポートの表紙はこちらです。
今回の新刊「IBIZA 太陽とハグするイビサ島ガイド (TOKYO NYLON GIRLS BOOK)」で私は、
編集、デザインに加え、写真の補正なんかも行ったんだけど、あのイビサ島の色はここに来なければ再現できなかった。
そうハッキリ断言できる、CGのように美しい波照間島のニシ浜ビーチです!
もちろん、ここに写っている写真はイビサ島ではなく、全てニシ浜ビーチのものです。(笑)
「沖縄」とGoogleで画像検索するとこんな画面が表示される。

もう、とにもかくにも青い海だ。
そんなことは知っていた。
世の中にはPhotoshopというものがあり、世の中の広告写真はギリギリ嘘つかない、とばかりに手が加えられてあり、奇跡の一枚を作っていることも知っていた。
だから私みたいなアマノジャッカル(凶暴な天の邪鬼)だと、「こんな色は自然界には存在しない色だ」と思っていたのだ。
だって見てみてよ。
エメラルドグリーンの海。
発光しちゃってるじゃん。そんな色は自然界には存在しない。補正失敗だ。
そのくらい思っていた。
しかしその考えは間違いだった。

光っていた。
ニシ浜は光っていたのだ。
日本最南端・波照間島(はてるまじま)にある「ニシ浜ビーチ」は、島内唯一の泳げる海。
しかし紫外線が強い波照間島で海に入るのは一部の観光客だけで、
いつか沖縄出身の人から聞いた名言通り
「海とは眺めるものである」
という楽しみ方がオツである。

到着初日、少し曇っていた。
対岸に見えるのは西表島。

海なので、何度見ても、何度写真を撮ってもそう大差ないのだが、
目の前の絶景が信じられず、何度もシャッターを切ってしまう。
だってさ、どこから海(水があるか)なのか分らなくない?
水の透明度が空気並み。

波の影か、砂の影かよく分からない。

「日本一美しいビーチ」に選ばれたこともあるそうで、
流石に「人っ子一人いない」ということはないのだけれど、
同じく海がキレイで有名なスポットの、
石垣島の川平湾や、竹富島のカイジ浜・コンドイビーチに比べたらゆるいゆるい。

女性の一人旅が意外と多いのも特徴かも。
この八重山諸島への旅のナビゲーターであるふみちゃんの、もっともお気に入りのスポットでもあるニシ浜。

テンションが上がり過ぎて奇行の連続だったが、そこは割愛するとして、
このニシ浜の清々しさは、恒例の「ふみちゃんの表情」で察していただこう。

ピカーン!
サンセットもこんな感じだ。

曇り空だった初日でさえ、ニシ浜の美しさには度肝を抜いたが、翌日は快晴だった。
ニシ浜は、本気を出した。

こんな青さを見ましたら、
「海は眺めるもの」
なんて構えていられなくなりまして……

入ってもーた。
ニシ浜ビーチ入口の民宿でシュノーケリング道具一式がレンタルできます。(水着は持参)
このときは、シュノーケル、水中眼鏡、マリンシューズ、ライフベストの4点を借りて1500円。
脱衣所&シャワーは公衆のものが浜の入口にあります。
(お手洗いもある)
※私は水着で入っちゃったけど、本当はTシャツを着て入った方が良いです。
30分の海水浴で太もも裏の皮が剥けたくらい、波照間島の紫外線は凶暴です。
サンオイルなんて塗ってしまうと病院送りらしいので、本当に気をつけてください。
実は生まれて初めてのシュノーケリング。(泳ぎは得意でないのです)
だってさ、あの「青」になっているところが、どうなってるか知りたいじゃないですか!

いや、入っても青かったよね。果てしなく。

砂は白くってさ。
水の中だって、分らなくなった。

珊瑚の近くの黒いひょろっとしたのはお魚。
シュノーケリング初心者の私は、このときひとりで入ったので、
足が届くところを30分くらいだけパシャパシャとやったのですが、
それでもお魚には何度か出会うことができ、
しかし彼ら私より泳げるものですから、
写真には全然撮れませんでした。
ナマコしか撮れなかった。

波に揺られてたゆたっていると、どっちが空だか分らなくなって、空と海との境目を探してみたり。

そうそう、西浜ビーチの隣には、サトウキビ工場があって、黒糖を作っている。
そのため、ビーチには常に甘い香りが漂っていて、砂糖を煮詰めた……みたらし団子みたな香りがしているのだ。

(海から激写したみたらし団子臭発生施設)
海から上がって、今まで自分が入っていた海をぱちり。
何度撮っても、夢の中のようなんだもの。

おかげで、みたらし団子を食べるとニシ浜を思い出して切ない気持ちになります。
何で素敵な風景は、人を切ない気持ちにさせるのかな。
もちろん、あの、青過ぎる碧という色も、私の胸を締め付ける。
水着は持ってたけどバスタオルは持ってなくて、着てたシャツでカラダを拭いて、
髪もバサバサっと犬みたいに振って水を切って。
それでも30分もすればカラッカラ。
濡れた水着もあっという間に乾いちゃう。
あの波照間島の太陽も恋しいです。

〈つづく〉
・八重山 波照間島 ニシ浜ビーチ
沖縄県八重山郡竹富町波照間886
ちなみに、検索したところによると、波照間島の北にあるため「ニシ浜」を漢字で書くと「北浜」で、沖縄では北のことをニシと読むので「北浜」と書いて「ニシ浜」だそうだ。「西浜」って書かれてるところもあるんだけどね。(Googleマップとか「西の浜」って書いてあった)
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書籍にするとおよそ3ページ分です!
コヤナギの記事は写真もいっぱいあるから、本当に本だったら倍以上のページを読んでると思う。
「活字離れ」とかいわれるけどさ、けっこう読めてるよね。
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