カナダ観光局さん「オーロラ王国カナダ」のブロガー観光大使になって、2013年12月5日から5泊6日でカナダはイエローナイフのオーロラをハントして来ました!
いよいよ今回が最終回。
あとがきと、スペシャル映像が届いております!
まずは、映像をどうぞ!!!
オーロラ写真家・高坂雄一さんから届いた、この旅のタイムラップス(微速度撮影動画)です。
BGMなどは入っておらず、無音ですので場所を選ばずお楽しみください。
でも出来れば、フルスクリーンの、暗い部屋で、見てみてください。
Aurora Capital of the World – Northwest Territories, Canada from Yuichi Takasaka on Vimeo.
最初の方にコチョコチョ動いている人物の、赤いジャケットの人はタカサカさん、青いジャケットは私です。
この映像、いつ撮られていたのかさっぱり気がつかず。
エノダでの撮影は(関係あるのか分らないけれど)アイソン彗星が消えたと騒がれていた頃で、ふたご座流星群の始まりだったのでたくさんの流れ星を観測しました。
流れ星って言うのは一晩に何度見ても感動が薄れないものですね。
タイムラップスは連続して撮られた写真を動画に加工したもので、普通に暮らしていては体感できない時の流れを感じ取ることの出来る撮影手法。
よく花が咲くところや、繁華街で人が動くところ、植物の芽が出るところなんかが、この手法で撮影されています。
オーロラは人間の目に見える速度でウニョウニョと動いていますが、光の弱さから通常のビデオカメラでは捉えることができず、このようなタイムラプス映像で記録されるのが一般的です。
タカサカさんは星の動きも計算して画角を決めているので、北極星を中心にして回る夜空に舞うオーロラの美しいこと!
逆をいうと、星野動きが遅いor星があまり写っていないものほど、オーロラの光が強く、露光時間が短いので実際の動きのイメージに近いと言えるかも。
だからこの動画の0:33や1:30あたりのオーロラビレッジで撮られた「オーロラ爆発」がいかに目映かったかが分ります。
ちなみに、今回のこの動画を作るために使用された写真の枚数は……8,922枚とのこと!
タカサカさんのタイムラップスは過剰さがなく、目で見た印象そのままで、あの夜の感動をありのままに蘇らせてくれます。
……1:58からのものは、特別ですけどね!
・タカサカさんの他のタイムラップス動画|vimeo
・タカサカさんの他のタイムラップス動画|YouTube
極北での撮影とSDカードの破損について
前回の投稿で「オーロラ写真があわや紛失」と、日本に帰って来てからカメラのSDカードを吸い上げようと思ったら、データが破損してしまったということを書きました(2分の旅動画と、カナダ土産。写真データが壊れた話。)が、これ、「極北あるある」みたいです!
同じようにイエローナイフでは問題なく動いていたSDカードが、帰国後壊れてしまって、大切なオーロラデータがなくなってしまったとのこと……。
あの帰国後のデータ破損発覚時の絶望感、忘れられませんw 現地では大丈夫だったのに~・゜・(ノД`)・゜・
By @audrey19740719
(年2回オーロラ撮影に出かけられる旅マニアの方。最新の旅行は年越しイエローナイフでカウントダウン・オーロラ!)
タカサカさんも
自分は現地で必ず2台の外付けHDDにバックアップしてますからねぇ。(笑)
とのこと。
これからオーロラ撮影に出かけるみなさまのご参考になれば!
イエローナイフへ行く理由、オーロラが見られる場所
イエローナイフはカナダ・ノースウェスト準州に位置する場所で、オーロラベルトの真下にあります。
オーロラベルトの真下にある都市はいくつもありますが、内陸で天候が安定しているのはイエローナイフだけ。
私の世代だとオーロラ=北欧のイメージがあるけれど、海が近くて天候が崩れやすく、私が編集したオーロラ旅行書籍「ICELAND NOTE ~24さい、わたし、オーロラ」の舞台、アイスランドも小さな島だから天候は不安定。
だけど、北欧は街が可愛らしく市内観光が充実し、アイスランドも「地球が生まれる場所」などの唯一無二の観光資源があるから、オーロラだけでなくいろいろ楽 しみたい、むしろオーロラは見れたラッキーくらいでもOKという人は、アイスランド、ノルウェー、フィンランドを始め、北欧も良いんじゃないかな。
(アビスコ、キールナというところはオーロラベルト直下なので、天候さえ良ければ凄いの見れるはずですし。観光資源の程は調べてないので分らないけれど)
とはいえ、近年イエローナイフのオーロラ観光人気は大変なもので、すでに飛行機のチケットは入手困難。
私がブロガー観光大使に決まる前に、オーロラ観光でイエローナイフに行く予定だった友達は、チケットが取れずになくなく断念。正規料金(片道30万!)だったら取れたらしいけど……そんなの現実的じゃない。
今回、ノースウェスト準州は「世界オーロラ首都宣言」をしたわけだけど、そういった受け入れ態勢についてはまだまだ追い付いていないのが現状。高まる注目度と人気に、どう対応していくかが問われるところです。
絶対にオーロラを見たい、スケールの違うオーロラとハグしたい! と思うのならば、やっぱりイエローナイフが最高です。
でも、どうしてもチケットが取れなかったら、アラスカ・フェアバンクスも良いらしいですよ!
イエローナイフへ行く方法
イエローナイフには日本から直行便がなく、また、防寒着のレンタルを考えると個人手配よりツアーパッケージが無難。
何度もイエローナイフを訪れて、ツテが出来、自分で手配が出来るようになれば話しは別だけれど、勝手の分らない極北では日常生活だってまごついちゃうから、ここはケチらずプロに頼むのが懸命。
どこで頼むのが良いか分らない、という場合は
「カナダ・オーロラ王国」サイトで紹介されている旅行会社はまず安心じゃないかと。
ちなみに、私がお世話になったタカサカさんもツアーをやっています。
しかも、現在までオーロラ撮影成功率は、驚愕の100%!!
というのも「オーロラが良く出る場所と季節にしかツアーはやりませんから」とのこと。
直近だと3月のツアーはまだ間にあうそう。
・オーロラスペシャリスト「高坂雄一氏」と行く 冬のオーロラ撮影ツアー(3月6日出発6日間)
私みたいなカメラ初心者でも、タカサカさんに教えてもらっただけで同じカメラで全然違うオーロラ写真が撮れた。
同じ体験をぜひしていただきたい。(オーロラ写真のビフォアー&アフター。こうやって比べると驚愕)
他の日程や今までのツアーの様子はタカサカさんのサイトから!
・Yuichi Takasaka Photography
ちなみに、「オーロラ写真家」としてのタカサカさんは、ノーザンライツ(英語でオーロラ)ならぬサウザンライツを求めて、タスマニアでのオーロラ撮影を敢行中!
イエローナイフ・フェアバンクスやスコットランドでも撮影されており、今後はアイスランドやグリーンランド、ニュージーランドでの撮影にチャレンジしたい、とのことでした。
ブロガー観光大使になる方法
今回、イエローナイフに行くことが決まって一番聞かれたことは、ぶっちゃけどうやって「ブロガー観光大使」になったのかってこと。
このエントリーの最初にも書いたように、本当にコンテストだったんです。
私は別に有名人ではありませんし、「数字持ってる」タイプの制作人じゃないです。
だから評価してもらえたのは知名度や、パフォーマンスではなくて、自分が面白い・楽しいと思うことを伝えたいっていう熱意なのかなと思っています。
今回の旅行記でも、如何に私が楽しんだかを、追体験して欲しかったし、では実際にイエローナイフ行きたいと思った時に役に立つ情報にしようと心掛けました。
少しは、伝わっているでしょうか。
大好きなことにアンテナを張り、面白い・楽しいことを囲い込まずに共有することが「ブロガー観光大使」になる方法かも知れません。
ちなみに、私のブログでは引き続き、面白いコンテスト情報が入ったら囲い込まずに(私が勝ち抜きたいと思っていても!)共有するので、オーロラレポートが終わってからも、たまに見て頂けると嬉しいです。(笑)
余談だけど、カナダ観光局さんが3月から始まるNHK連続テレビ小説「花子とアン」を迎え、プリンス・エドワード島特設ページを作ったことに注目してる。オーロラ王国の時も魅力的な旅エッセイを書いていた平間俊行さんが気になって仕方ない・笑
・赤毛のアンと世界一美しい島 ~ここにしかないプリンス・エドワード島に出会う~|Keep Exploring
・コヤナギのプリンス・エドワード島紀・Love letter from カナダ
(このころはこんなにカナダへ行くことになるとは思ってなかった)
あとがき
さて!
寂しいですけれど、とうとうあとがきにまで到達しました!
ほっとする想いと、もう書いちゃいましたけど、寂しい気持ちが勝っています。笑
なんだかんだとご縁あって、私にとって2013年はカナダ・オーロラ年と言っても過言ではないです。
春のブロガーイベントをきっかけに、オーロラと言えば北欧、そして「一生に一度の夢」くらい敷居が高く、「いつか見てみたいなぁ~」くらいのモチベーション では遭遇できない、まさに雲の上どころか上空100Kmの“宇宙の渚”の存在だったのに、暮れにはこうして「ブロガー観光大使」として、みなさまより一足早く(先見の明のあるみなさまの後に続いて)イエローナイフでオーロラ爆発なるものを体験するに至りました。
壮大な景色もそうですけど、人智の及ばない自然現象に遭遇すると、人間というのは(というか私っていう人間は)なんと卑小に無力なものかと、「神の存在」にも似たい畏怖に襲われます。
それは言葉にならず、鈍い衝撃となって、魂が宙に浮かぶ想いに駆られます。
しかし、私は「ブロガー大使」
これを「言葉で」伝えねばなりません。
カナダ・イエローナイフで体験したオーロラの凄さはもちろん、極北の面白さは想像を越えるものがありました。
特に極北の寒さは、行く前に私自身かなり怯えていただけあって、こんなに美しく過ごしやすいものかと驚きました。
(屋外で熱湯を振りまくと全て揮発して消えちゃったり……気分はファンタジアのミッキー!)
その一方で、確かに備えておかなければ不便なことが沢山あります。
オーロラ撮影が楽しいのは、極北の冬を楽しむだけの装備があることが大前提だし、食事ひとつとって、どこでなにを食べれば良いのか、ここの名物は何なのか、どこでなにをして過ごせば良いか、情報のまだまだ少ないイエローナイフを楽しめたのは、「ブロガー大使」になって、オーロラ写真家として一流のタカサカさんが一緒にいてくださったからに他なりません。
また、単なる一読者に過ぎなかった私に、毎日オーロラ予報を送ってくださった上出先生にも本当に感謝しております。
私をブロガー大使に任命してくださったカナダ観光局さま、ノースウェスト準州観光局さま、代理店のアジャイルメディア・ネットワーク社さまにも感謝いたします。
執筆期間が長かったせいで、久しぶりに会った友人に「いつまでカナダ行ってたの?」とつっこまれましたが、濃厚が5泊6日間でした!
関係者各位には本当にお世話になりました。
しかしなにより、拙い表現と相変わらずの誤字脱字の多さにも関わらず、熱意だけで押し進めようとする私のブログを読んでくださった方、ありがとうございます!
ありがとう以上の言葉がないのが悔しいくらい、拙い表現ばかりで恥ずかしい限りではありますが、少しはイエローナイフの魅力が伝わっていればと思って止みません。。
毎回毎回、長文のブログにつき合ってくださり、ありがとうございました!
良かったらこれを機会に、今後もよろしくお願い致します。
コヤナギユウ
BACK 2分の旅動画と、カナダ土産。写真データが壊れた話。#イエローナイフへ行く理由 09
INDEX カナダ観光局さんの「オーロラ王国ブロガー観光大使」になったよ! #イエローナイフへ行く理由 00
オーロラ王国 カナダ ~地球からオーロラを授けられた国~ | Keep Exploring | カナダ観光局オフィシャルサイト
JAXA|太陽のオーロラが地球のオーロラをつくる 上出洋介博士 | 日本オーロラブームの発起人
Yuichi Takasaka Photography | 私のガイドをしてくださったオーロラ写真家で日本のオーロラブームの立役者
日曜アーティスト TOMAKI | もうひとりのカナダ・オーロラ王国ブロガー観光大使
Amazonリンク左・オーロラ撮影に使ってるカメラ。レンズも付属の「パンケーキ」
右/コヤナギが3年前に編集・出版したオーロラ/アイスランド旅行記。ついでに私の著書も。
こっちのAmazonリンクはスナップ写真に使用してるもの。フィッシュアイコンバーターを取り外さずそのまま使ってる。
上出先生のおすすめ著書2冊と、タカサカさんのオーロラ写真が使われてる洋書