ポルトガル土産の定番といえば缶詰だ。
パンや干し塩だらの「バカリャウ」同様に、缶詰の保存食はポルトガルの家庭料理に親しまれている。パッケージもさまざまで意外なことにデザイン性が高い。観光客向けに洒落た店舗も多く、町を歩いているとお菓子屋さんさながらの華やかさについつい吸い込まれたりも。
でもこれらのお店は、あくまでお土産屋用の缶詰でポルトガルのものではない、と地元の人は鼻白む。ではどこかおすすめのお店はないかと聞いてみると、定番で、誰でも知っているところだけど、おいしいから地元でも人気だ、と連れてきてもらった。
創業1930年の老舗缶詰店
バイシャ地区とアルファマ地区の境目の繁華街に、ひっそりとひさしを連ねる老舗の缶詰屋「コンセルヴェイラ・デ・リスボア」。創業1930年。まず目に入るのは、天井まで届きそうな缶詰の詰め込まれた木製の棚と、年季の入ったでこぼこの石畳だ。
接客はシンプルで、カウンターの缶詰リストを見ながら指さしで買い物することができる。おすすめはやっぱり「バカリャウ」の缶詰だ。ほぐし身のオリーブオイル漬けになっている。
有名な店の缶詰なので、スーパーマーケットやお土産屋さんなどでも売っているが、ここでギフトラッピングしてもらうと赤白の紐を掛けてもらえる。価格もたぶん、多少安い。
information
コンセルヴェイラ・デ・リスボア
Conserveira de lisboa
Rua dos Bacalhoeiros 34, 1100-321 Lisboa, ポルトガル
http://www.conserveiradelisboa.pt/
日曜定休日。ひっきりなしにお客さんがやってくる人気店なので、あまりゆっくり悩んでいられないかも。缶詰は中は見られないので、定番のバカリャウはおさえつつ、あとは好きなパッケージの色合いなどインスピレーションで買ってしまおう。きっと、どれもおいしい。
SpecialThanks -obrigada!(オブリガーダ)-
この旅は2019年10月28日に就航した、アシアナ航空のソウル⇄リスボン直行便に乗って、ポルトガル観光局が主催するメディアツアーに参加したものです。