ポルトガルを旅したい人のほとんどが、古い街並みやエキゾチックなタイル装飾を期待するから、最初からここを旅程に入れるような人は、水族館好きか万博マニアだろう。
リスボンの東側にある再開発エリア「パルケ・ダス・ナソエンス」地区はもともとテージョ川沿いの工業地域だったそうだ。1998年のリスボン万博で開発され、2012年に新たな行政区として誕生、商業エリア、住宅街、オフィス街から成り立っているそうだ。(ぱっと見よりエリアが広いのだろう)また、最近ではIT企業の進出がめざましく、注目企業が集まっていると聞いた。
近くにはショッピングセンターもあり、地元では人気の場所だそうだ。
(ちなみにショッピングセンターは「ヴァスコダガマショッピングセンター」といい、ポルトガル人はなにかというと「ヴァスコダガマ」と命名する、と聞いた。言われてみると、ここにある塔も橋も「ヴァスコダガマ」だ)
せっかくなのでケーブルカーに乗ってみよう。
つかの間の空中散歩「テレキャビン リスボン」
リスボン水族館の裏手にあるサウスステーションから搭乗した。料金は片道4ユーロちょっと(去年より値上がりしてる)。観光地価格だけど、いいじゃないか。だって観光客だもの。
地上30メートル、距離にして1230メートルの空中散歩は、約8〜12分程度。
10月のポルトガルは天気が不安定で、ケーブルカーが一番上に来たらちょうど雨脚がピークに。大雨の中、万博の名残を感じる鉄筋の現代建築や、タワー、ケーブルカー越し、海のように広いテージョ川とまっすぐに渡るヴァスコダガマ橋を眺める。テージョ川があまりに広すぎて、海じゃないかと何度も聞いた。そこに橋が架かっているんだと言うから信じられない。あの橋の上を走ったら、きっとこのケーブルカーみたいに、宙に浮いている心地になるんじゃないだろうか。
information
テレキャビン リスボン
Telecabine Lisbon
Passeio das Tágides – Estação Norte, 1990-280 Lisboa, ポルトガル
https://www.telecabinelisboa.pt/en_GB
大人片道4.50ユーロ、往復6.50ユーロ。チケットは予約なしで大丈夫。営業時間は11時〜夕方18〜20時と季節によって異なる。クリスマスシーズンと年末年始もイレギュラーなので確認を。
SpecialThanks -obrigada!(オブリガーダ)-
この旅は2019年10月28日に就航した、アシアナ航空のソウル⇄リスボン直行便に乗って、ポルトガル観光局が主催するメディアツアーに参加したものです。