アパレルブランドの小さなホームパーティにお邪魔したあと、話題のカフェレストランに連れて行ってもらった。
2016年に日本にも出店したカフェハバナだ。
キューバメキシカンレストラン「カフェ ハバナ トウキョウ」が、代官山にオープン。セレブたちの好物という “グリルド コーン”などの看板メニューはもちろん、東京オリジナルメニューなど、本格テイストに舌鼓。
いま初めて日本のカフェハバナのサイトを見たけれど、メニューはかなり日本ナイズされているみたいで、全然違う!
わたしはこのとき、お店のことを知らなかったけれど、カフェハバナといえばやはりグリルドコーンとのこと!
これは日本店もNY店も変わらないけれど、まずコーンが違うよ。

ヤングコーンより少し大きくなったけれど、まだまだ茎も食べられる柔らかなトウモロコシに、コクの深い特製マヨネーズをディップし、粉チーズとチリパウダーを振りかけて焼いてある、シンプルなお料理だ。
南国キューバの料理と言うことだけあって、さっぱり!
コヤナギは、マヨネーズがあんまり得意じゃないけど、それでも美味したっかよ。
あとはアボカドソースのバーガーをオーダー。
連日の寒さも相まって、ちょっと生野菜不足だったから、付け合わせの山盛りサラダがなんか有り難かった。

お腹は満腹になったけれど、これもぜひ食べて欲しい。
シンプルな〝フラン(Flan)〟と呼ばれるカスタードプリン。

もう、ほんと見たまんまの、素朴な素朴なお母さんの味。
カフェハバナはセレブに人気な有名店らしいんだけど、このフランを食べると、セレブ全体の好感度がアップする美味しさだったよ。

カフェハバナ / Café Habana
17 Prince Street at Elizabet
h Street New York
OPEN 9:00 – midnight
http://www.habanaoutpost.com/locations/location/cafe-habana
↓ちなみにこちらが日本版カフェハバナのサイトなんだけど、たいぶ日本ナイズされていることが分かる。
Cafehabana.jp
[map address=”Café Habana” width=”100%” height=”300px” theme=”flatpale” class=”dp-light-border-map dp-map-centered” zoom=”15″ draggable=”true” controls=”true”]
↓このINDEXはグレーのタイトルをクリックでたためるよ。
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1999.07.06 道ばたで出会った2人の黒人の「親切」
※この日記は21才の私が無謀渡米したときのアーカイブです。
5日のことが良くわからない。
ペイントアシスタントに行ったような行かなかったような。
スケジュール帳の7/5の欄には
「ペイントアシスタント3日目 100F≒42C 暑死。 牛乳まずい」
と描いてあるので行ったような気もするが、隣に矢印で「サボる」とも書いてあるので良くわからない。
「牛乳まずい」はファットフリー(脂肪分0)の牛乳を「無調整牛乳」だと思って「アメリカの牛乳って薄いんだ。まずい」と勘違いしたことはおぼえている。
5日のことは良くわからないが、とにかく6日(今日)はサボった。
そしてもう2度と行かないと誓った。
ひとりで。
先日、路上で100ドル稼いだ分のお金がまだあまっていた。
今までふとんがなかったのでアーリーから借りたラグを敷いて、あまった部分のラグをハラにかけて寝ていた。
さすがに起きると首やらからだやらそこかしこが痛い。
遅かれ早かれふとんを買う必要があるし、今日買ってしまえと、ハウストンストリートへ行く。
前にMさんとふとんを下見に行った店に行くためだ。
店内にはマットレスやらクッションやら、カーテンやらなんやら、置いてある。
ディスプレイなのか備品なのか良くわからない。
「敷きふとん」というと綿のたくさんつまった厚さは精々5センチ程度の物を思い浮かべるだろう。
そして「シングルサイズ」といえばちょうど畳一帖分程の物がシングルと呼ばれるのだろう。
しかしアメリカの「FUTON」はちょっと、いや、大分ちがう。
厚さは10センチ程はある。
おまけに「シングルサイズ」は日本のセミダブルくらいはあるんじゃないだろうか。
とにかくでけぇ。
そしてこれが重い。
一番安くて小さいFUTONだと言うのに。
色は白と黒の2色あり、黒を選んだ。
しめて48ドル程。
こんなにでけぇのだからもちろん郵送してくれるだろうと住所を言うと「もって帰れ」と言われる。
とても持っていけないと言うと肩に担いでみせて、「こうすれば持てる」と教えてもらう。
このふとん屋から自宅までは7ブロック。
自慢じゃないけど、私は非力だ。
肩にまでふとんが持ち上がらない。
なんとか消化器の上にふとんを置いて肩まで持ち上げることができてもバランスはとれないわ、重くて腰が痛いわ。
ほとんど引き摺るようにしてアベニューAまで辿り着いた頃にはふとんを包んでいるビニールは破れまくっていて持つところがない。
疲労困ぱいしてると黒人の男の人がかなり哀れそうな顔をしてこちらを見ながら通り過ぎてゆく。
私と進行方向が同じだ。
私を通り過ぎて3メートル程彼が進んでいくと突然止まり、
俯きがちに首をふると私のところにやってきた。
「どこに行くんだ?」
4ストリートだと言うと、なんと彼はそこまで持っていってくれると言った。
軽々と肩にふとんを担いだかと思うと歩き始める。
ただの通りすがりなのになんてすばらしいひとなんだ。
「サンキュウ」以上の感謝をあらわす言葉を知らないのが情けなくなった。
やがて4ストリートに着き「気をつけろよ」と彼が言うとふとんを置いて去っていった。
せめてもと思い、目一杯感情をこめて「サンキュウ」といい、彼を見送った。
さぁ、後は半ブロックでうちだ。
横断歩道を渡ってあと10メートルと言ったところか。
破けたビニールをたくしあげなんとか横断歩道は渡ったものの、この10メートルが、遠い。
非力な自分に泣きそうになりながら頑張っていると、いつもこの通りでたむろしてる黒人のひとりが近付いてきた。
彼はどうやら日本人好きらしく、私を見るといつも投げキスを投げてくるので恐かった。
おそらく私と他の日本人の区別はつかなのに。
「困ってるのか?手伝ってやろうか?」と言うとふとんを持ってくれた。
きっと日本人の中でも「私」の識別は出来ていないだろうから(なぜなら私は他のたむろしている黒人と彼の識別ができないから)好意に甘えようと思った。
「おれの名前はマソだ。いつでも困ったことが会ったら“マソー、助けてー”って言うんだぞ。あんたの名前は?」「ユウ」と答えるとアパートの前についた。
サンキュウと言うと「部屋まで持て言ってやるよ」とふとんを下ろそうとしない。
困った。
とりあえず部屋の前につく。
するとようやくふとんを下ろしてくれた。
しかし、部屋のカギをあけるのを待ている。
困った。
「これは私の家ではないので入れてあげられない」
というといきなり抱きついてきて首筋にキスをしてきた!
キャー!
「私は日本人だから!(ハグやフレンチキスの習慣はないのよ)」と言って突き放す。
この台詞は良く使ったが、本当にハグとか挨拶のキスは苦手だ。
このできごとは短いニューヨーク生活の中で恐ろしい体験のうちの一つとなる。(笑)
彼が帰るまで部屋のカギを開けないぞ(開けるところを見せないぞ)と言う気迫で彼に愛想笑いをする。(他に表現の仕方がわからなかった)なんとか分かってくれたみたいで意外にもマソは帰っていった。「困った時は言うんだぞ。おれの名はマソだ」と言い残して。
しかしこの時愛想笑いは厳禁だったと後で知る。
とにかく、マソがちゃんと出ていって、2重扉の最後を扉を閉める音を聞き、部屋のカギを開け、自分の部屋にふとんを突っ込む。
まっ先に洗面台に行き、顔と首を洗う。
ふとんの感触に惚れ惚れしていると、まだ日は高いのに寝てしまった。