【徳浜】有機的なビーチとライオン岩、華麗なるジョブチェンのHIRO ISLAND STYLE【奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ 08】

【徳浜】有機的なビーチとライオン岩、華麗なるジョブチェンのHIRO ISLAND STYLE【奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ 08】

わたくし、コヤナギユウというケチな渡世人でござやす。
今日日はかげろうの島に候。「奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ」と題しまして、小説家の三谷晶子姐さんをたずねてまいりました。

南の島だっていうから、こちらら、カーッと熱い太陽と、え? 冴え渡った青い海よ。そういうのを期待してきてみれば、なんでぇ朝から土砂降りよ。聞けば日本一雨が降るとか降らないとかで。南国が聞いてあきれるよ。
しかもなんだい、この海は。

なにやらうねうねと、おう、こりゃ今までの海とは様子が違うや。

(以上で寅さん口調終了)

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奄美大島や加計呂麻島は、間違いなく「南国」の部類に入ると思うけれど、ほかの南国がそうであるように「青い空! 青い海!」が見れる日は意外と少なく、景気のいい土砂降りがけっこうある。

特に奄美諸島は降水量が多く、年間3,000mm近く降るといわれている。
(ちなみに東京が1,500mm、同じ南国の沖縄でも2,000mm)

だからあの「青い海! 青い空!」は結構奇跡に近い。
青い海が拝めるなんて、5日いて2日あればいい方、ともいわれるほど。

この日も午前中は盛大に雨が降って、三谷さんの愛車(中古の原付)は艶めいていた。

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しかし悲観することはない。
青い空は奇跡かもしれないけれど、少なくとも止まない雨はないのだ。
午前中に大泣きした空は涙を枯らし、午後には晴れた。

今日は加計呂麻島の南側、徳浜集落へ行ってみよう。

まず最初に訪れたのは、島を守る2つの神社のうちのひとつだといわれて「竜宮神」へ。

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短いながらもうっそうとした参道がいい雰囲気。

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台風も多い加計呂麻島のお社は、サッシで守られていた。
旅の間の安全をお願い。

ここに来たらお社の後ろもチェックしよう。

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こちら、通称「脳珊瑚岩」。
珊瑚がそのまま石化したもので大変珍しい。
地元の方にはその形から、撫でると頭が良くなるといわれており、わたしも頬ずりする勢いで撫でておいた。

徳浜集落を歩いていると、三谷さんが誰かに声をかけた。

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「あ、ヒロさ~ん! 友だち来てるから紹介していい?」
「おお~。ちょうどいま休みだったから、入っていいよ~」

加計呂麻島の素朴な道を少し曲がると、きれいなロッジが見えた。
クリーム色の壁が優しい、「HIRO ISLAND STYLE(ヒロアイランドスタイル)」というペンション。

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このご時世にオフィシャルのホームページがないのだけれど、それでも連日口コミで大盛況。
オーナーのヒロさんは元々、東京は赤坂で広告代理店を経営していた社長さんで、その後漁師に転職!
そんなジョブチェンあり? と思わずにはいられないけれど、ふらりと訪れたこの加計呂麻島の徳浜が気に入り、土地を買っていきなりペンションを始めちゃったというから驚き。

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「あっ、そ~お? おどろく!?」といわんばかりのヒロさん。

宿泊するとその日ヒロさんが海で採ってきた伊勢エビなどがいただけるほか、
日中はビーチでシュノーケリングやパドルボートなども楽しめるというから、
若いグループだけじゃなく、ハネムーンや両親への親孝行など特別なおもてなしにも安心でぴったりだ。

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トイレも水洗だし、シャワーは暖かいし、いい意味で加計呂麻島にいることを忘れられそう。
知れば知るほど、どうやってここにそのインフラを引いたのか、ヒロさんの努力を感じて仕方ない。

でも最も気持ちいいのはやっぱりこのバルコニー!

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オフタイムだから洗濯物いっぱい干してるあるけれどw、左の紫の布はハンモックですよ。

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目の前に開けるパノラマはこんな感じ。

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頭上には見たこともない、訳も分からない植物。
(熟すとオレンジ色になって、おいしそうになるけれど食べられないそう)

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そよぐ海風。

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ここでいただいたアイスコーヒー、おいしかった。。

っていうか、天気。

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けっこういいんじゃない?

ということで……!

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(寅さんが大好きなチエちゃん)

徳浜といえば、やっぱり「徳浜海岸」です!

ここは寅さんのロケ地でもあり、頼りないダメ男な満男が、泉につめよられて無様な愛の告白をするシーンで登場します。
これが本当に名シーンでね。

不器用な若い二人の愛の形も輝かしいし、それを無様だと言ってのけ、それでいいんだといなすリリーさんが粋でね。

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ちょうど赤いワンピースのチエちゃんが立っているあたりで、ゴクミが立ってました。

そしてもっと遠くから眺めてみましょう。

さっきHIRO ISLAND STYLEのショップカードで見たような岩が……。

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中央に見えるのは「ライオン岩」と呼ばれているものです。
分かります?

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(ちゃんと目の穴も開いている)

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徳浜海外は不思議な海の色をしています。

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海はもちろんきれいで。

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足下にはまだ砂になりきっていない珊瑚の石がいっぱい。

そして、なんだか、「濃い」気がする。

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塩分が強いわけではないんだけれど、なにか有機的なものがたくさん含まれているような気がするんですよね。
なんか、こう、水がうにうにしていて。

外側は外洋で荒れているけれど、徳浜海岸は遠浅で、天然のテトラポットで穏やかな海になっている。

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白波が立つこともなく、おだやかだからか、有機的な気がするからか、海につかっているだけで、温泉に入ってるようなリラックスを体感できます。

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こんな風にぷかぷか浮いたり。

実は、泳げなかったと告白したわたしですが、こうやって浮くようなことも今まではできなかくて。
でも、不思議と徳浜ではうたたねできそうなくらい浮くことができたよ。

加計呂麻島へいったら、また必ず、徳浜へは行きたいな。

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生まれて初めてヒルを見た。

……ん?
なんだこのパイプ。

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冒険の香りがするぞ?

どこに繋がってるのか探ってみよう。

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HIRO ISLAND STYLE(ヒロアイランドスタイル)
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「活字離れ」とかいわれるけどさ、けっこう読めてるよね。

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