音楽(Music)×テクノロジー(Technology)の祭典
ミューテック/MUTEK
2017年11月3日(金・祝)から3日間、カナダはモントリオールからやってきた“デジタルアート”のフェスティバルが行われる。
その名は「MUTEK.JP2017(ミューテック・ドット・ジェーピー2017)」
MUTEKとは、カナダ・モントリオールで2000年より毎年開催されているフェスティバルです。最新テクノロジーを使った音楽やオーディオビジュアルのパフォーマンスをより広めて行く事を目指し、モントリオールはもちろん、メキシコ(2004年より開催)、スペイン(2010年より開催)でも開催されている。MUTEK JP FBより
会場はお台場にある日本未来科学館だ。
「MUTEK」とは「ミュージック」と「テクノロジー」を組み合わせた造語で、最後のTECのCはKに変換しちゃうオシャレぶり。
まだまだartとして馴染みの浅い「デジタルアート」の可能性を感じてもらうことと、芸術文化を根付かせて発展させることが目的なのだ。
コヤナギユウがMUTEK.JP2017のオフィシャルレポーターとして潜入!
そのために予習!
とはいえ、日本人にとってまだまだ「アート」すら敷居が高いのに、さらに「デジタル」なんて、なんだか難しそう? 結局音楽イベントなんでしょ? リア充ウェーイな感じでしょ?
残念ながら、コヤナギはそれにNOともYESともいえない。うわさによると、MUTEK.JP2017は、かなり“体験アート”に近い没入感が得られるらしいのだけど、……気になる!
というわけでコヤナギ、今回はMUTEK.JP2017の公認(公式じゃないよw)レポーターとして潜入することになりました!
イエイイエーイ!
とはいえコヤナギは音楽もアートも、ついでに英語もまったく分からないけれど、MUTEK.JP2017の予習くらいなら出来るかも。
そんなわけで、MUTEK.JP2017の見どころをコヤナギの独断と偏見でピックアップしてみたよ。
あと、会場図もよく分からなかったから、調べて適当に書いてみた。
(間違ってたらごめん)
DAY3 11/05 [6F ドームシアター] 日本科学未来館のドームシアターでRezの世界に没入できる!
今回のイベントで見逃せないのは、やっぱり伝説の音ゲー「Rez」がVR進化を遂げた「Rez Infinite」が、日本科学未来館のドームシアターに投影される“ドーム投影実験”だろう。日本科学未来館の技術が詰まった解像度・輝度ともに最高の環境で描かれる無限のRez世界は必見、いや要没入だ!
開催日は11/5。
(1) 18:00〜18:40、(2) 18:50〜19:30、(3) 19:40〜20:20の3回公演で定員は100名。(しかもMUTEK.JP2017のチケットがなくても体験できるらしい。事前予約はこちら……って思ったけどもう、全席満員じゃん!! 公演のゲームを実際にやってくれるプレイヤーはまだ募集してるみたい。。)
DAY3 11/05 [6F ドームシアター] Rez Infinite Session (Tetsuya Mizuguchi x Ken Ishii)
Rezの世界をぼうっと眺めるだけゃない。
同ゲームの音楽を担当し、もはや“説明不要”なテクノゴッドKen Ishii氏と水野哲也氏のライブ+Rez映像にリアルタイムエフェクトを加える映像パフォーマーヤマダヒデト氏がジョイン。
スケジュールは11/5、(1) 21:00〜21:30、(2) 21:45〜22:15の2回公演。
こちらはMUTEK.JP2017参加者のみのプレミアムライブになる。
オススメプログラム PICK UP!
カナダはモントリオールから始まった音楽とテクノロジーの融合アートフェスティバル「MUTEK」。
日中はパネルディスカッション、18時からライブと行った2部構成だ。
ライブにはMUTEK.JP2017チケットが必要だが、日中のパネルディスカッションは無料らしい。
コンセプトが分かったらもっと楽しい、やりたくなる! そんなアーティスト自身によるパネルディスカッションも見逃せない。MUTEK.JP2017が単なる音楽イベントでない理由だ。
すべてのトークは日本語の翻訳つき。
海外アーティストの生の声を直接聞ける、またとないチャンスなのだ。
DAY1 11/03 [7F 木星] 12:30-13:30
CREATING A NEW SCHOOL OF THOUGHT AND CREATION
直訳するなら「これからのクリエイティビティへの考察」と題される、MUTEK.JP2017最初のコンテンツはこのイベントの全貌を知るためにもぜひチェックしたい。
ホストにはMUTEK.JP。パネラーとして作曲家でありオーディオビジュアルアーティスト・メイラムさん(MYRIAM BLEAU)と、インスタレーションからビデオアートまで多彩すぎ宇表現をディープに探求する音響博士・ニコラスさん(NICOLAS BERNIER)が登壇。(カナダ・モントリオールを拠点として活動、大学で教鞭も執っている)
表現手段にデジタルが加わり、音楽とアートの垣根がどんどんなくなってきた昨今。これからの「創造性=クリエイティビティ」を解剖し、予測する。
LIVE : DAY 2 11/04 [1F] 18:00-18:30
DAY1 11/03 [7F 木星] 13:45-14:45
IN CONVERSATION: ROBERT HENKE W/ JAY KOGAMI
アーティスト・モノレイク(MONOLAKE)によるギャラリートーク。今回、あえて光を排除し、ラウドスピーカーを駆使して“音の壁”を作る。単なる音を出す機械を逸した、マルチチャンネルサラウンドなスピーカーを語る。(フロム・デンマーク)
LIVE : DAY 1 11/03 [1F] 22:00-23:00
【注目】DAY1 11/03 [7F 木星] 15:30-16:30
PROJECT PRESENTATION: INTERPOLATE
ウォルグ・アンド・プッシュワンストップ(WOULG & PUSH 1 STOP)も必見! MUTEK本拠地のモントリオールでも、世界中のビジュアルアート界でもいまイチバン激アツなのがドームシアターらしい。プラネタリウムの全天スクリーンに投影するオーディオビジュアル……ってなに!?
モニョモニョと意思を持つように動く幾何学模様は「モーションデザイン」と呼ばれ、音楽に連動して観る人を異空間へ引きずり込む。
「MUTEK.JP2017」ってなんなの? って思っているなら行くしかない。
LIVE : DAY 2 11/04 [6F] 19:00-19:45
DAY1 11/03 [1F] 21:00-21:45
日本を代表するデジタルアーティスト・DAITO MANABE
リオオリンピックの閉会式で見事な世界観を見せつけた日本。その仕掛け人のひとりであるライゾマティクス真鍋大度氏に“日本を代表する”という枕詞をつけても、大げさではないだろう。
コヤナギもかねてから氏のライブを見てみたいと思っていたのだけど、MUTEK.JP2017で叶いそう!
サウンドクリエイターのノサジ(Nosaj Thing)氏とのダッグによる、その場で生み出される作品は“これぞデジタルアート”と呼べるものになるだろう。
LIVE : DAY 1 11/03 [1F] 21:00-21:45
【注目】DAY1 11/03 [6F] 20:00-20:30, DAY2 11/04 [6F] 21:15-21:45
Maotik
1ヶ月のうちに数カ国を飛び回ってパフォーマンスしているほど、世界中で活躍しているデジタルアーティスト・マオティック(Maotik)。
日本2回目の開催となる「MUTEK.JP 2017」がなぜ日本未来科学館で開かれるのかというと、裏話があるらしい。
きかっかけは彼の「未来館に行ってみたい。ドームシアターでやってみたい」のひと言。
それを聞いたスタッフの試行錯誤と奇跡的なつながりによって、今回の開催が実現したとか。「デジタルの世界も、つながりはオーガニック」とのこと。
今回マオティックが行うパフォーマンス名は「HYPERFORM」。“科学者x音楽家Max Cooper、数学者Dugan Hammock、ビジュアルアーティスト/プログラマーMAOTIKの3名によるコラボで超次元的360度没入型オーディオヴィジュアル体験が出来る……”って、いろいろ具体的にどういうことなの!?
それが知りたければ体験するしかないようだ。
LIVE : DAY1 11/03 [6F] 20:00-20:30, DAY2 11/04 [6F] 21:15-21:45
DAY2 11/04 [1F] 19:45-20:35
ジャズ×クラシック×エレクトリックな女性ボーカルライブ
MUTEK広報の方にオススメを聞いてみたところ、教えてもらったのがハヴォブ(HVOB)という音楽ユニットのライブ。
ダークかつ斬新、ディープでアンビエントなエレクトリックな音源が重なり合い、スモーキーな女性ヴォーカルが響くという話だけど、ぜ、全然想像できない!
これは実際聞くしかないと思う。
LIVE : DAY2 11/04 [1F] 19:45-20:35
DAY3 11/05 [1F] 21:20-22:05
日本のエレクトロニックといえば、やっぱりT.K!
イエイイエイイエイイエイ・ウォウォウォウォウな90’sを過ごしたわたしたちにとって、気取らないエレクトニックミュージックといえば、やっぱりT.Kこと小室哲哉氏を挙げずにはいられないだろう。
いま時は2017年。T.Kも挑戦を続けているらしい。
昨年はオーストリア・リンツにて開催される世界最大かつ最先端と言われるアートフェスティバル、アルスエレクトロニカに脇田教授とともに出演。今回のMUTEK.JP2017では、さらに進化を遂げたパフォーマンスを展開してくれるに違いない。
LIVE DAY3 11/05 [1F] 21:20-22:05
DAY4 11/04 [7F 未来館ホール] ハイスペックなVRでシルク・ドゥ・ソレイユのど真ん中体験!
会期中いつでも体験できる、すみませんDAY2の11月4日だけでした。絶対外せないコンテンツはなんといっても「VRサロン」だ。
VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の3つを駆使して、モントリオール発のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」が体験できる!(まだオフィシャルサイトのどこにも「シルク・ドゥ・ソレイユ」って書いてないけど、コンテンツはMUTEK.JP広報の人に確認したから大丈夫)
コヤナギが行くところタイムテーブルまとめ
日中は7階のVRサロンでシルクドソレイユ体験を楽しむか、パネルディスカッションに参加するのがいい。
夜は基本的に1Fがメインフロアで、6階はプラネタリウムの施設で楽しめるという理解でいいようだ。
MUTEK.JP2017のフロアマップの覚え方は、
昼は無料で7階! 夜はメインの1階か玄人は7階へ、6階はドームシアター!
だ!
(紫色の文字はMUTEK.jp2017のチケットが必要)
DAY1
12:30-13:30[7F 木星] メイラム
13:45-14:45[7F 木星]モノレイク
15:30-16:30[7F 木星]ウォルグ・アンド・プッシュワンストップ★
19:45-20:35 [1F] ハヴォブ
20:00-20:30 [6F] マオティク★
21:00-21:45 [1F] ノサジ&ダイトマナベ★
22:00-23:00 [1F]モノレイク
DAY2
18:00-18:30[1F] メイラム
19:00-19:45[6F]ウォルグ・アンド・プッシュワンストップ★
21:15-21:45 [6F] マオティク★
DAY3
18:00, 18:50, 19:40[6F ドームシアター] チケットがあるならRez Infinite!★
21:00〜21:30 or 21:45〜22:15[6F ドームシアター]
Rez Infinite Session (Tetsuya Mizuguchi x Ken Ishii)★
21:20-22:05 [1F]T.K
タイムテーブル転載!
オフィシャルのタイムテーブルが昼と夜に別れて表示してあって、1日で見にくかったのでまとめてみるよ。
また、日中のパネルディスカッションやVRサロン、ワークショップは無料となっているようなので、日本未来科学館で遊ぶ目的で来てもいいね! コヤナギは日本未来科学館、大好きなんだ!
宇宙ステーションの実物大モデルや、OK GOのPVで有名になったパーソナルモビリティ「UNI-CUB」の試乗もあるんだよw
とりあえずMUTEL.jp2017に関しては “昼は無料で7階! 夜はメインの1階か玄人は7階へ、6階はドームシアター! #MUTEK_JP”だよ!
DAY 1 11/03(水色の日中は無料!)
開場12:00
開演12:30
終演17:00
DAY 2 11/04(水色の日中は無料)
開場12:30
開演13:00
終演17:00
※2日目だけ12:30開場。開演時間は変わらず。
※VRサロンオープン。
DAY 3 11/05(水色の日中は無料)
開場12:30
開演13:00
終演17:00
1日しか行けないならマストは11/03!
チケットは1日券から3日共通のパスポートがある。決して安いとはいえないチケット代だが、なんと15才以下無料という太っ腹。
11/03.04の10:00-17:00は7階の土星ルームで開かれる「デジラボ(DIGI LAB)」では、”オーディオビジュアル制作で世界を牽引するTouchDesigner社によるワークショップ(事前申込制、参加費用はなんと無料!)”も開かれ、さらに11/4の夜には渋谷のWOMBではWOMBxMUTEK.JPのジョイントパーティもある。もちろんオールナイトだ。
上のオススメでも紹介したように、3日間それぞれに見所満載だが、マストで行くなら初日の11/03だろう。コヤナギもなるべく全日参加して、その様子をTwitterでつぶやく予定。
よかったら、みんなもハッシュタグ #MUTEK_JP で当日の様子をシェアしよう。
じゃ、みんな。11/03、お台場で!
最後にMUTEK.JPからのメッセージを貼っておくね。
このフェスティバルで、最新鋭のテクノロジー・サウンド・デジタルクリエイティビティ満載のライブパフォーマンスを体験して下さい!世界のMUTEKチームも、日本チームも、MUTEK.JPでどんなデジタルアート体験が出来るのか非常に楽しみにしています。皆さんも是非ご期待ください!MUTEK JP 2017
EVENT INFORMATION
MUTEK.JP 2017(ミューテックジェーピー)
2017年11月3日(祝・金)~11月5日(日)
at 日本科学未来館
http://mutek.jp
BOOKカウンター
最後まで読んでくれてありがとうございました!
この記事は6000文字ありました。
書籍にするとおよそ8.5ページ分です!
コヤナギの記事は写真もいっぱいあるから、本当に本だったあ倍以上のページを読んでると思う。
「活字離れ」とかいわれるけどさ、けっこう読めてるよね。
もしも記事がおもしろい・お役に立ったら、シェアやフォローをしていただけると、とっても励みになります!