サントリーのペットボトルのお茶「伊右衛門」が2004年の発売以来リニューアルしたんだって。
でも「リニューアル」っていったって、同じ「緑茶」でしょ? なんて思っている日本茶オンチなコヤナギが、2017年3月5日に京都へ行って新しくなった「伊右衛門」についていろいろ教えてもらってきたよ。
「お茶の京都」×「伊右衛門」京都駅のオープニングセレモニー
みんなはいつもなに飲んでる?
コヤナギはもっぱらコーヒーか水。特にコンビニで買うのは水ばかり。お茶もご飯を食べるときはいいけれど、実はあんまり好んで飲んでなかったんだ。だって違いが分からなくて、なにを飲んでいいか分からないから、水ならハズレがないでしょ。
水じゃちょっと味気ないかなぁと思ったときに他のものを選ぶくらい。
特に日本茶は、ウーロン茶や紅茶、ジャスミン茶にくらべて個性がない印象があって……。
そんな日本茶オンチが伊右衛門のリニューアル発表に密着してきました!
京都駅の目の前に特設ブースが登場
この4月より京都府では「お茶の京都博」と題し、さまざまな観光資源を生かし地域活性をしていくらしい。
そんな伊右衛門リニューアルにかけるそれぞれの思いをスピーチし、テープカット。
月曜・火曜の2日間で3万本の伊右衛門が配られたそうだよ。
お茶は“スタイルを作る”を表した「伊右衛門サロン」
続いてやって来たのは烏丸御池駅近くの「伊右衛門サロン」
“お茶は生活スタイルをデザインする”とし、長家を模したモダン内装で迎えてくれる。
清潔感のあるオープンキッチンには立派なかまど!
カウンターには茶瓶が。もちろん使っている。
そう分かったらコヤナギも滑り込みで朝食をオーダーだ。
選んだのは「季節の朝ごごはん」で、このときは「春の筍ごはん」だった。
じゃーん! そういえば筍、今年の初物だよ。
知らなかった「伊右衛門」の名前の由来
「ところでコヤナギさん、“伊右衛門”という名前の由来は知っていますか?」
えっ、考えたことなかったです。
なんか「五右衛門」的な、ちょっと洒落た日本名をつけているだけかと思っていました。
「いいえ、これは、福寿園さんの初代の方のお名前なんですよ」
えー! パナソニックでいえば「幸之助」っていう電球、任天堂なら「聡」って名前のゲームくらい重いじゃないですか!
「そのたとえは何ともいえませんけど、そのくらい大事な名前をいただいているんです。だから伊右衛門は寛政2年からお茶作りに取り組んできた福寿園さんの挑戦的な取り組みでもあるんですよ」
そのお話しを聞いただけで、「伊右衛門」というお茶に対する並々ならぬ思いが伝わってきました。でも、わたし、全然日本茶のことが分からないんです。
「では、せっかくお茶のレポートに来ているのだから、こちらも召し上がってみて下さい」
そういっていただいたのは「碾茶(てんちゃ)の佃煮(140円)」。
碾茶とは、お抹茶を挽く前の茶葉のこと。これを粉にするとお抹茶になるそうだ。
どんな味がすると思う?
とっても苦いんじゃないかって思ったでしょ? それがふしぎ。なんだか甘みとうま味がとっても強くて海苔みたいなんだ。
うむ、せっかくだから、食後のお茶も「日本茶」ずくしでいこう。
ここで選んだのが「抹茶ラテ」。
今回は自分で作る方法を教えてもらったよ。
店長さんが現れて、特別に作り方をみせてくれた。
まずはおグラスに半分くらいミルクを入れる。
家で試すときは、牛乳とアーモンドミルクをくわえてみよう。好きな割合でOK。アーモンドミルクが多い方がよりコクが強くなるぞ。
そして、ガムシロップを投入。普段は甘いドリンクを飲まなくても、ここではガムシロップ入りがオススメだ。甘い方が美味しいし、なにより“きれいに”なる。どういうことかは、のちほど。
グラスの用意がすんだら、いよいよお抹茶の準備。
茶碗に茶さじ大盛り2杯分のお抹茶を入れる。濃いめの抹茶になるよう60cc程度お湯を注いだら、茶せんで混ぜる。
最初はお粉とお湯を馴染ませるようにこねて、次に混ぜ合わせるに攪拌し、最後はクリーミーな泡が出来るよう素早く空気を含ませるんだ。
頭では分かっていても、これがなかなか難しい!
冷めてしまってももったいないので、いい頃合いで自分のお茶具合に納得し、ミルクと合わせてみよう。
ポイントは、「氷にかけるようにゆっくり注ぐ」こと。
そうすると……
じゃーん、こんな感じでオシャレな二層の抹茶ラテが完成する。
「お抹茶の苦い成分とミルクの甘さで層になるんです。だからミルクにガムシロップを入れた方がうまく別れやすいですよ」とは店長さんの談。
確かに、いつもコーヒーはブラック派のコヤナギでも、抹茶ラテは甘い方が美味しい。
うーん。でもこういうの、老舗のお茶屋さんの「福寿園」はどう思っているんだろう。
ずっとお茶を作ってきてるのだから、本当はこういう和洋折衷したものやペットボトルなんかじゃなく、格式高いお茶を飲んで欲しい、なんて思ってるんじゃないんだろうか。
それにコヤナギは結局「お茶の違い」がいまいちよく分からない。
そんな風に思っていると、なんとぴったりの施設があるそうだ。
後編につづく!
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