※8/17追記あり
6月上旬に、コヤナギも二度目の旅をしてきたプリンスエドワード島。
日本人には「赤毛のアン」の島として有名で、小説の元ネタになった建物や著者モンゴメリにまつわる家などが人気の観光名所となっている。
そのうちの一つ、「グリーンゲイブルズ郵便局」が火事になったと、2018年7月31日のニュースで流れてきた。
「グリーンゲイブルズ郵便局」があるのは、キャベンディッシュという村で、著者モンゴメリがこの郵便局で働き、原稿を送り、出版社からの合否を待ったという、ゆかりの観光地でもある。
5〜10月の観光シーズンのみ営業しており、モンゴメリの働いていた当時、いかに苦難を乗り越えて郵便物が届けられていたかという道のりが展示してある。また、現在も郵便局としても機能し、ここから郵便を投函すると、赤毛のアンの消印がつくのだ。
火事に気かついたのは7月30日の16時30分ごろ。
写真左手のバルコニーがせり出たエリアがヒストリック展示物エリアなのだが、火はそこの屋根から出ていたという。
火に気がついたのは通り向かいのレストランバー。
出火時、1階の郵便局エリアは来客があり接客中だったが火事には気がつかなかったという。
すぐに消防車は到着し、けが人はなく、2階は一部損傷したもののほぼ無事。
出火原因は依然調査中とのこと。
この週末は郵便局前にスタッフの車が止まり、その中から郵便の投函を受け付けている。
もちろん、「赤毛のアン」のスタンプも押してくれるそうだ。
続報を掴み次第、またこの記事を更新していこうと思う。
8/17追記
8月15日から郵便局機能は再開したとのこと。展示室エリアは改修中。(こちらはおそらく少し時間がかかる)
ぜひここからお便りを出して、赤毛のアン消印を押してもらって欲しい。
ちょっと息抜き
モンゴメリ住居跡から、教会、郵便局へと抜ける道がある。
いわばモンゴメリの通学路であり、通勤路だ。
木のアーチをくぐり抜けると、春先の花が揺れていた。
頭上にある白い花はりんご、薄紫に揺れるのはわすれな草だ。
通りを抜けると郵便局の裏手につく。
中庭で揺れているのはブリーディングハート。日本語でケマンソウだ。
目をこらすと……ん? なにか、大きな、虫? がいる?
……ちがう、ハチドリだ!
写真を精一杯トリミングしてみる。
わかるかな、若草色をして、精一杯翼を伸ばし、背伸びをするように花の蜜を下から吸っているよ。
ニュースのソース
・PEI Select Tours Inc.|Facebook
・UPDATE: Historic Green Gables Post Office in Cavendish damaged by fire | The Guardian
・Cause of Green Gables Post Office fire under investigation | The Guardian