研究室発の化粧品ブランドFILTOMとコラボした「微生物培養リップ」がついに発売開始だよ〜!
写真はアイスランドのひつじだよ。
なんでリップの告知なのにアイスランドの写真なのかは、追々書きます。
FILTOMってなんなの?
FILTOM(フィルトム)とは、北九州学術研究都市の中にある技術開発交流センター内にある、研究室兼化粧品メーカー。
膜を使った分離技術で肝炎に感染した血液中のウィルス除去などの研究に45年の研究を費やした真鍋征一博士の技術と開発スピリットを継承し、独自の技術を組合せた「PDフィルター」を発明。
人の肌組織に近い豚プラセンタがいいらしい、ってことはもう医療・美容業界でも知られたことだと思うけれど、豚には当然菌がいるし、加熱したらプラセンタ組織が崩れてしまう。それに、そもそもプラセンタ自体を肌に塗りつけたって、人間の肌だってそれなりの密度なんだから届きはしない……というのが常識だったんだけど、FILTOMのすごいところは「PDフィルター」を発明しちゃって、豚プラセンタの菌を濾過して取り除くことが出来ちゃった上に、あまりにその膜が細かすぎたものだから、人間の肌組織に届くほど、プラセンタの有効成分を細かく出来ちゃったんだって。で、化粧品にしてみたっていう、なんとも結果論甚だしい化粧品ブランドなのだ。
ちなみに、いまも低コストの海水真水化を目指して研究を続けていて、人口増加に伴う水不足の危機の解決のため、(すでに世界中で多くの方々がさまざまな試行錯誤を続けている、と前置きして)その一部として日夜研究しているとのことだよ。
きっかけは上毛町
わたしがFILTOMと出会ったきっかけは、同じく福岡県にある田舎町「上毛町(こうげまち)」から。ここは町民6000人の限界集落なのだけれど、2012年から「お試し居住」などの都市部から技術を持った人の移住施策にいち早くとり組んでいて、コヤナギもおもしろそうでついつい参加してしまったのだけれど、この仕掛け人のプロデューサーがbunbo江副さんで、研究者揃いで化粧品らしい色気のなかったFILTOMを、いまのテイストに仕掛けたのも江副さんなのだ。
そのつながりで、紹介していただいて、コヤナギの肌はFILTOMのC6シリーズの化粧品で守られているのだ。
新しい取り組みについて、素直に話したい
知り合ったことまでは分かった。化粧品を提供してもらうのも「お得すぎる」けど、まぁいい。
でもそれがなぜ、一緒にリップを開発しようってことになったの?
率直に尾池博士に聞いてみた。
コヤナギも、いくつになっても素直でいるように努めようっと。
スキンケアは肌の環境問題
リップの共同開発を行って、たくさんの試作品を送ってもらったのでいろいろなところに持っていったんだ。環境が変わるとやっぱりくちびるが荒れるから。宮古島やチェコ共和国、アイスランド。その中でもとりわけ、アイスランドの写真が喜んでもらえた。それは、FILTOMのこんな考え方からきているみたい。
率直に「 世の中にある88円のリップとなにが違うの?」と尋ねたときの、尾池博士の返答はこうだ。
アイスランドの風景は雄大だ。
氷河とマグマに押し流され拡張した大地には、堅く締まった溶岩石に覆われていて草木がなかなか根を張れない。そのなかで、200年以上の年月をかけて、シダや苔が、その岩を多い、柔らかな草を羊や馬たちが食べている。
コヤナギはこの極北地帯に生い茂るふっかふかの苔たちが大好きで、複雑に絡み合ったブルーベリーやライケンなどを植物目線で眺めるのが至福。
植物たちが工夫して絡み合う風景は、まさに人の肌の上にある〝微生物〟の世界に通じるのだそうだよ。
くちびるの保全をするプロピオン酸菌
ここからは「微生物培養リップ」の微生物関する詳しい話だけど、興味ない人は読み飛ばしてくれていい。結局は実感値が大事だと思うから。
でも、どうしても理屈好き・豆知識好きなひとは、「微生物」って具体的になんなの?って思っちゃうよね。聞いてきたよ〜!
そもそも微生物ってなんなの?
どんな働きをしてくれるの?
理想的な保湿成分とは?
ほとんどコピペでごめん。
分かったかな?
香りにもこだわったけど、それはまたの話に!
実は今回、香りにもこだわって天然成分の精油から香水を作る手順で、リップオリジナルの香りを作ってもらったんだ。
といっても、色気のないコヤナギにもFILTOMにもそんな芸当は出来ないので、「現代版マヤカレンダーツォルキン」(なんだろ、それ)に詳しいアロマテラピストの原田尚子さんにご協力いただいたんだ。
リクエストしたのは「香りの新提案」。
シャネルの5番やカルバンクラインのCK1みたいに、あの香り嗅ぎたいと思ったらそれ以外にない、というような独自の香りで魅了したい。
また、無香料だとちょっと酸っぱいような香りがして……。
尾池先生、これってなんの臭いですか?
なるほど。出来ればこの酸っぱさを殺さず、それでいてトップノートは華やかに、ミドルノートはしっとり、ラストノートは大地や樹を感じさせるような……と、香りについていろいろ書きたかったんだけど、ただいま原田さんがマヤ遺跡ツアーでホンジュラスにいらっしゃるとのこと。
帰国されてからくわしくお伺いしようと思います!
【追記】書きました!
12月1日に「FITLOM PROTOTYPES」より発売!
いやー、気がついたらめっちゃ長い記事になっちゃったから、アイスランドで撮った氷河とオーロラの写真を貼っておきます。(休んで、ゆっくり読んで)
で、この「微生物育成リップ」はいよいよ発売するのだけれど、「FITLOM PROTOTYPES」ってところから出ます。
「FITLOM PROTOTYPES」って?
現在、三つのプロジェクトが進行中です。酸性温泉化粧水。シャンプー。イオン万華鏡。多くを語れないのが残念ですが、どれも新提案になります。PROTOTYPESで近日公開です。
そこにドアがあるという安心感
リップの共同開発にあたり、行っていただいたインタビュー。
そこで、わたしは「微生物培養リップ」というアイデアがとてもおもしろいと思ったのね。いまでこそ、クリスチャン・ディオールの「ディオール ライフ(スキンフローラ)」や、フローフシの「LIP38℃(ラ・フローラ)」など、微生物に着目した化粧品があるけれど、インタビュー時にはまだ〝この世にない〟発想だった。
やっぱり、化粧品だから「菌」「微生物」といった名前はマイナスイメージで、どちらも「フローラ」とぼやかしている。(この2ブランドが出てきたのは今年の春夏だったので本当にくやしかったよ〜!)
でも、そこには揺るぎない常在菌という事実があって、くちびるが荒れてしまうという問題に施す手があるのならば、やってみるしかないと思ったんだ。
出来ることがあるのに、やらないなんて考えられない。
そういう気持ちを「そこにドアがあるなら開けましょう」ってついいってしまったんだけど、この記事を書いていて初めて気がついた。
扉といえばFILTOMだった。
全然意識しないで言っちゃったから、なんかいま、すごく恥ずかしいです。
正直、リップはお手軽に買える金額ではなくなってしまったんだけれど、もしも困ったら。
くちびるが荒れてしまって、いままでやってきた対処法がうまくいかなくて、八方ふさがりかも知れない、と思ってしまったときに、「開けるドア(扉)があった」と、思いだしてもらえるリップになればいいなって思っています。
そのドアを開けなくても(実際に買わなくても)、そういう選択肢があるってだけで、なんか少しいい気分になれる気がして、そういう意味でも少しは役に立てたらいいな、なんて思っているよ。
商品詳細:No.1 微生物培養リップ | FILTOM INC.(FILTOM プロトタイプス)
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