REPORT

赤沢温泉郷で泊まる。
赤沢温泉ホテルと赤沢迎賓館

SUCCESS!

2021年の夏。化粧品やサプリの会社で知られるDHCがプロデュースするリゾート「伊豆赤沢温泉郷」にご招待いただき、体験する機会がありました。というわけで、簡単ながらレポートを残しておこうと思います。まずは宿泊施設から。家族・友だち旅行にぴったりな「赤沢温泉ホテル」と、高級な「赤沢迎賓館」です。

伊豆高原駅から車(送迎バスあり)で15分、海沿いの森の中にある

和洋室の客室が家族に嬉しい「赤沢温泉ホテル」

東京駅から東海道新幹線のこだまに乗り込みまずは熱海まで。そこからJR伊東線伊豆急下田行きに乗り換えて伊東へ、電車は伊東で伊豆急行に切り替わり、伊豆高原駅に到着。ここまでおよそ1時間30分。伊豆高原駅から無料シャトルバスが出ており、赤沢温泉郷までさらに15分。バスは施設を順番に巡り、迎賓館、スパ、日帰り温泉などを通り過ぎ、期待が高まったところで「赤沢温泉ホテル」に到着。

通常チェックインは15時ですが、この日はいろいろ撮影したいと思っていたので、早めのチェックイン。万事順調の滑り出しです。そう、天気以外は!

客室を案内してもらって、散らかす前に客室の撮影をと思ったのに台風並みの大雨で風景がかすみます。(翌日は晴れました)

お部屋は広々! 押し入れには布団が入っています。インテリアはシンプルですが、小さいお子さんがいる家族連れには過ごしやすいのではと思いました。バルコニーには縁側のようなベンチもあり、海風を感じながら星を眺めることもできそうです。

ホテル内の温泉は3階にある大浴場「岩風呂」「檜風呂」と、屋上露天風呂の「天穹の湯」の3つ。源泉は54.3℃で噴き出す対島温泉です。さらさらした湯質でニオイもなく、誰でも気持ちよく入れそうです。

赤沢温泉郷は、もともと別事業者が運営していた赤沢温泉ホテルを、DHCが購入し再開発しました。日帰り温泉館を新設し、敷地を広げて現在の規模になったとか。赤沢ホテルが建てられたのは1998年頃。少しの年季は正直感じますが、清潔感はあります。

宿泊者は日帰り温泉館も無料で利用可能。部屋のカードキーで解錠できる専用通路を通り、外へ出ずにホテルと日帰り温泉館を行き来できます。

赤沢温泉ホテルのレストラン「綺羅」でディナー

いただいたのは「海の幸膳」。近隣鮮魚のお刺身や、この地域での名物「金目鯛の煮付け」などをいただきました。DHCといえば、化粧品やサプリのイメージですが、リゾート施設の運営も驚きだったのに、ビールや日本酒などなど、かなり広く事業を手がけています。せっかくなのでDHCの日本酒をいただきました。でも、ホテルから出たくない派というわけではないならば、お夕飯は外でいただいても楽しいかも知れません。

朝食バイキングはとても豪華!

朝日にきらめく太平洋がまぶしい朝! この景色を眺めながらいただける朝食はそれだけで気持ちの良い体験でした。消毒液と使い捨て手袋で感染症対策を行いながらのビュッフェ形式です。目の前で揚げられるアジフライに、地域の食材や洋食派うれしいパンやヨーグルト、スープカレーと幅広いラインナップでした。

カート専用道路が最高

せっかくの「温泉郷」ですから、ホテルに籠もらず、フィットネスやボウリング、スパやプールを利用してみましょう。赤沢温泉郷の施設は宿泊者以外も利用できますが、赤沢温泉ホテルや赤沢迎賓館の宿泊者は、利用料の割引などがあるのでチェック。なにより、宿泊者だけが利用できるカートが最高でした。歩いても気持ちいい道ですが、左ハンドルの静かな電気式カートは、海外にでもいるような気分になりました。

“最高級のおもてなし”「赤沢迎賓館」

「価値のある贅沢と本物の癒やしを」と謳う高級宿泊施設「赤沢迎賓館」は、広大な敷地内に客室は15室だけ。全室露天風呂付きで木々に包まれたプライベート空間を楽しめます。もともと宿泊客同士があまり出会わないよう設計されており、食事も個室。コロナ禍でも安心です。

「日本の建築美を極めた」と謳う客室は、居間、寝室、広縁、露天風呂で形成されており、網代の天井や聚落壁などしつらえに隙がない。客室露天風呂は濃縮海洋深層水の掛け流しで、海や人体の塩分濃度に近しいらしく、脱力すると身体が浮きます。アメニティーはDHCの高級ラインの現品で、持ち帰りOK。豚毛のヘアブラシまでありました。

海洋深層水の原水を使用した大風呂「湯屋」

個を重視する宿ではありますが、大風呂もあります。湯屋棟には半露天の檜風呂と石風呂があり、日替わりで男女が入れ替わります。庭方向へ近づくと段々深くなる立ち湯で、ふつうのお風呂では楽しめない体験です。

こちらもお湯には海洋深層水を利用。「海洋深層水」とは、太陽光の届かない水深200メートルほどの海水を指すそうですが、ここの「赤沢海洋深層水」は水深800メートルから採取し、これは約1100年前の海水とのこと。海洋深層水の4大条件、低温性、富栄養性、ミネラル特性、清浄性を満たしているそうです。

客室露天風呂もいいのですが、こちらは半露天なこともあり蚊がおらず、客室数の少ない赤沢迎賓館ならほとんど貸切状態で楽しむことができ、とても贅沢でリラックスした時間を過ごすことができました。

伊豆の恵みを活かした京懐石

夕食にいただいたのは「赤富士」という懐石のコースで、食材へのこだわりはもちろんのこと、出汁を重視。料理水はすべて赤沢海洋深層水を使い、昆布とかつおをふんだんに使用した黄金出汁。久しぶりにいただいた上品な和食が身体の隅々に染みわたりました。

彩り鮮やかな朝食の和食膳

実はコヤナギ、「リゾート」と呼ばれる宿泊施設に泊まったのは国内はこれが初めて。おこもりが前提のリゾートは旅先の土地性を感じたいわたしには窮屈で、キラキラとした非日常の内装や演出も、その土地の歴史やコンセプトがともなわないジオラマのように感じてしまうためです。

赤沢温泉郷も、創業者の熱い想いとか土地の興味深い歴史だとかが反映された場所ではありません。土地に趣を深めるというよりは、一緒に過ごす人がとても大切な場所だと感じました。ただ、この滞在が窮屈だったかというとそうではありません。カートで移動できるといった施設的開放感はもちろんですが、DHCという会社のそれぞれの事業部が、それぞれの持ち場で最善を尽くそうとしていると感じたからです。

DHCというと、やはり代表者によるヘイト文書の件がどうしても頭から離れません。「純日本建築」を謳う背景を、深読みしてしまいます。今回、宿泊体験をする上で、質問状をおおくりしました。この温泉郷のコンセプトや、コロナ禍、7月にあった伊豆山土砂災害の影響と合わせ、ヘイト発言についても質問しました。回答は「赤沢温泉郷としてはお答え出来かねる質問」として「コメントを差し控えます。」とのこと。

案内してくれたスタッフの方や、提供されるアメニティ。深層海洋水やビールに日本酒などなど、多角面的に事業を広げているDHC。DHCの化粧品については久しぶりに使いましたが、洗いながさないヘアトリートメントがとてもよく、購入してしまいました。ヘイト発言に対して公式の回答も謝罪も行っていないDHC社には、やはり思うところがあるので、何ともいえない気持ちです。でも、それぞれの持ち場ではたらいている人は、自分の職務を全うしているだけなのを感じます。

わたしは多様性を認める社会になって欲しいと思うので、DHC社のふるまいも多様性として受け止めるしかないですが、この、心になにかが引っかかるような状況は、早く脱してもらえると、もっとすがすがしく利用できるのにな、と思わずにいられません。

おっと、話が込み入ってしまいました!

次回は宿泊者はもちろん、誰でも利用できる「赤沢温泉郷で遊ぶ」編をレポートしたいと思っています。

Information

伊豆高原のスパリゾート赤沢温泉郷
https://www.izuakazawa.jp/

赤沢温泉ホテル https://www.izuakazawa.jp/hotel/
赤沢迎賓館 https://www.izuakazawa.jp/geihinkan/

このレポートは、2021年8月に赤沢温泉郷によるモニターツアーに招待されたayanさんにお声かけいただいて参加しました。(募集要項はこちら)2つ以上のSNS投稿は必須ですが、レポートの作成は任意、内容や感想はコヤナギ個人のものです。

▽ayanさんのレポート:
伊豆高原のスパリゾート赤沢温泉郷の「赤沢温泉ホテル」と「赤沢迎賓館」の宿泊体験記 #モニター #招待

▽UKOARAさんのレポート:
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