TRIP

リスボンの駅近ホテル「ルテシア スマート デザイン ホテル」

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SUCCESS!

リスボン空港に到着したのは夜。リスボン空港は小さな空港が寄せ集まったような不思議な形をしていて、構内を移動するバスは別の町に行くのではないかと思うくらい長いこと乗っていた。

空港をあとにして最初に行く場所はやっぱりホテル。

街並みも見えない暗闇の中、繁華街の気配を感じながら到着したのは「ルテシア スマート デザイン ホテル」だった。

住宅街ローマ通りに位置し、地下鉄ローマ・アレイロ駅からも200メートルと近い。全室リスボンの街が見渡せるパノラマビューとのことで、わたしの部屋から見えた景色は、先の投稿に載せたとおり。

卵色の壁が印象的なエントランスに、バーエリアも併設。おしゃれな雰囲気だけれど、バーテンダーのおじさんは親しみやすい感じだ。

ここは最近リノベーションしたばかりの四つ星ホテルで、Wi-Fiなどの基本設備はもちろん充実。フロアによって「キス」「ロック」「ホワイトスペース」などテーマが設定されており、雰囲気に趣向を凝らしていた。

わたしの部屋は10階の「ディスコ」。エレベーターを降りるとミラーボールがお出迎えし、部屋は片面ガラス張りでモダンなインテリアだ。

水回りも水圧も含め問題なし。

レストラン「InFusion」

ポルトガルでの初めての食事は、ホテルにあるレストラン「InFusion」でいただいた。ポルトガル&インド料理(ポルトガル文化を語るのにインドは必須)を提供する店で、ルームサービスも可能。白いクロスが清潔感を感じるシンプルな内装だ。ちなみに朝食もこの会場である。

せっかくなので、最初の食事はポルトガル定番食材「バカリャウ」にした。バカリャウとは塩漬けした干し鱈で、どこの家にも備えてあるポルトガルのソールフード。食べ方は煮ても焼いても揚げても良し。一説にはバカリャウを使ったレシピは1000を超えるとか。

初めてのバカリャウ体験だから、なるべく「バカリャウ」自身の味が分かる食べ方でいただきたい。そう思っていたらシンプルな「バカリャウと野菜のグリル」を発見。

これに決定だ。

ポルトガルで乾杯といえば、ワインだろう。特に「緑のワイン」といわれる若い白「ヴィーニョヴェルテ」はぜひポルトガルで味わいたい。味わいたいけれど、飛行機でカラカラに乾いた喉は、どうしてもビールを欲している。

これから旅を共にする一行とグラスを傾ける。ポルトガルビールのSUPER BOCK(スーパーボック)は爽やかに喉を滑り落ちた。地球の裏側までやって来た移動疲れを一掃してくれる爽快感だ。そう、ポルトガルはビールだっておいしい。

前菜にスープ、メインにバカリャウ、それに合わせた白ワインと、デザートにキャラメルムースをいただいた。

ポルトガルでは、食後の甘いものとエスプレッソは外せないらしい。

そうそう、期待していたバカリャウのグリルは期待以上だった。

干物と思えない身の厚さで、少し弾力がありサックと噛みしめると、さらに味わい深く、旨みがにじみ出てくる。それと交わるオリーブオイルがベストパートナーで、思わず白ワインのおかわりを催促してしまった。

シンプルで、おいしい。

ポルトガルの食文化にも大いに興味をかき立てられる、幸先の良い夕食になった。

information

ルテシア スマート デザイン ホテル
LUTECIA Smart Design Hotel

https://www.luteciahotel.com/
Av. Frei Miguel Contreiras 52, 1749-086 Lisboa, ポルトガル

価格帯は一泊8,000〜20,000円程度。朝食ビュッフェあり。

SpecialThanks -obrigada!(オブリガーダ)-

この旅は2019年10月28日に就航した、アシアナ航空のソウル⇄リスボン直行便に乗って、ポルトガル観光局が主催するメディアツアーに参加したものです。

ソウル・リスボン間の航空券は往復およそ10万円程度。今まで一番、時間もお金も節約できるルートだと思う。残念ながら2020年11月現在はこの航路は休止中だけど、時間が経ってもポルトガルの魅力は変わらないから、きっと復活すると思っていますし、願っています。

&TRAVEL寄稿記事

朝日新聞デジタルマガジン&[and]が展開する旅メディア「&TRAVEL(アンド・トラベル)」に、ポルトガル記事を4本寄稿できたので、良かったら合わせてご覧ください。

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