2015
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【お土産】おみやげは、ぼろぼろのペディキュアと焼けた肌【奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ 27】

TRIP, 奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ


わたくし、過去の記憶を呼び起こし、さも昨日行ってきたくらいの勢いで旅ブログを書く、性は女、名はコヤナギユウ。
人呼んでフーテンのコヤと発します。
1年前の2014年9月7日から14日まで「奄美大島・加計呂麻島 女もつらいわ」と題しまして、小説家の三谷晶子姐さんをたずねてまいりました。

これは、東京に帰ってきてからのおはなしです

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行くときはあんなに遠く感じた道のりも、帰りはとても早く感じた。

真っ暗や闇を縫う様にすり抜けた山道も、帰りはお日様に照らされて、ゆったりと朗らかな気持ちで通れたからかもしれない。
古仁屋港から空港へ行くバスの名瀬乗り換えも、行きは1時間も待ったけど、帰りはたった5分で済んだ。

空港のサロンでエステを受けて飛行機を待ち、成田を目指す。

成田空港からはリムジンバスで帰るのが好きだ。

乗り降りなく新宿駅まで届けてくれるのが一番の理由だけど、高速道路を走りながら、東京の摩天楼が近づいてくるのが好きだから。
成田空港から自宅を目指すときはだいたい夜なので、きらびやかな夜景が帰京を歓迎してくれている気がする。

瞬く夜景を眺め、ふと、まぶたを閉じる。

あの、緑がかった青い海を、思い出して見る。
大丈夫、鮮明に思い浮かぶ。

今回のお土産は、少数精鋭だ。

まずは現地でも大活躍した、「まんでぃ」

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シマ(集落)ごとの紹介はもちろん、加計呂麻島の風土や祭り、植物や野鳥など読み物も充実してる。
自然や文化に触れたとき、知っていた方が受け取れる感情は何万倍にもふくれあがる。

それは、帰ってきてからでも可能なので、旅行中はまんでぃを読む暇がなくても、帰ってきてから読んで欲しい。

古仁屋港の「海の駅」の観光案内カウンターにて購入できる。
通販で買うと2000円だけど、カウンターなら1000円だ。
半額はでかい。

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徳浜の塩工房を営んでいる榊さんの「さんご塩」
実は空港やお土産品店でも結構買える。
工房で買えなくてもあきらめないで欲しい。
また、榊さんに出会ったらそのとき榊さんにとってブームのおもしろ話が聞けるので、こちらも興味のある方は」「お土産話」にどうぞ。

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古仁屋港の「海の駅」で買った瀬戸内町(加計呂麻島を含む大島海峡近隣の住所名)でつくられた黒糖。

南国と言えば黒糖だけれど、どこを完成とするか、という精度や硬度などけっこう違いがあり、色や風味が違う。

加計呂麻島(瀬戸内町)の黒糖は、サトウキビの風味が活かされ、色味も黒さより茶色さを残してる。
空豆や大豆をコーティングするとさらに相性抜群。
クセになるお茶請けだ。

いつもお土産は、その土地でつくられた、旅の思い出にヒモ付いたものと決めている。

加計呂麻島は、シマの暮らしにお邪魔するような、「観光」ではなく「暮らし」を楽しむことが出来た。
何度目をつぶっても、まぶたの裏にはあの海を、いつでも再生できる。
ぼろぼろになった、赤いペディキュアも、誇らしい。

そして、なにより、水着の跡がばっちり残った日焼けの跡。

 

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これが一番の「おみやげ」だと思う。

少しだけ、「シマンチュ」に近づけた気がした。

そして思う、大丈夫、いつでも、あそこに帰れるのだ、と。

 

(おわり)

 

 

かーーーーーーきーーーーーーーーおーーーーーーーーわったーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

1年以上かかってもーた。
全記事読んでくれた人いるのかすら。
いるよね、きっといるよね。
だって、今までいろいろな場所のレポートを書いてきて、一番反響があったのがこの奄美・加計呂麻島日記だったもの。

これは、これが特別長かったからとか、もちろん、三谷さんが移住していたというのも大きいのだけれど、奄美のかたが奄美を愛してるんだなと言うのをとても感じた。
地元の方が読んでくださっている感じがあった。
わたしなりの奄美・加計呂麻島観、楽しんでもらえたら良かったなと思ってならないです。

この奄美・加計呂麻島記は書き上げるまでに一年以上かかってしまった。
わたしがぐずぐずしていた、というのが一番の理由だけれど、この一年の間にいろいろあった。
まぁ何もない一年なんて、誰にもないとは思うんだけどさ。

加計呂麻島を訪れたのは、三谷さんが招待してくれたからなんだ。

このとき、実はわたしは気持ち的にどん底にいた。

仕事上でのわたしのふるまいで信用を失うことをしでかしてしまって、自分のダメさや申し訳なささに押しつぶされそうになっていた。
おまけに見込んでいた大きな仕事が3つ連続でぽしゃってしまった。
そのため、春から用意していた久々の著書をあきらめることにした。
(オーロラ本を出すつもりで、取材旅行へ行くつもりだったけど、それも中止になった)

そんなわけで加計呂麻島へ行くことも、正直悩んだ。
金銭的な理由もあるけれど、気分的にまったく上がる気がしない。
はっきりいって「楽しくする」ことに後ろめたさがあった。
……行きたくない。

でも待って、それは「甘え」では。

不安や自責に押しつぶされて、伏せっているのは「楽」だ。
このとき、一番やりたかったことは「誰にも会わず、じっとしている」ことだった。
でもわたしは、文章を書いて、お金をもらっている。
体験と感動をまとめて、それを本にしようとした。
ならば、わたしがいま「がんばること」ってなんだろう。
読者を「楽しませること」ってなんだろう。

その一方で「何様だ」とつぶやく自分もいる。

「読者」だなんて、いるのか、と。
問題から逃げて現実逃避したいだけじゃないのか、と、

わたしは笑う。
逃げられるような問題じゃないわ。

だから、行こう。

片づけなければいけない問題は、けっして逃げないし、鍛え立ち向かわなきゃいけない問題は「楽しさを感じ取る感性」だ。

結局は言い訳かもしれない。
意図していないように受け取られるかもしれない。
それでも、いい。

行動で示そう。

加計呂麻島から帰ってきて、状況は一変……したかといえばそんなことはなく、3つ連続でぽしゃった大きな仕事の波は、その後も続き、独立してから7年目にして売上ががくっと下がって、最悪ことをたくさん想像した。
落ち込みすぎないように、毎日簡単な日記を書いてみたりしてね。
新しい環境に飛び込んで、新しい働き方を始めた。
もがくわたしを応援してくれるように、署名の仕事をたくさんいただけた。

おかげさまで、いまはずいぶん長いこと日記を書かないで済んでいる。
この一年は変化ばかりの毎日で、ゆっくり自分のパソコンの前にいることが減ってしまって、「女もつらいよ」を書くのがこんなにおそくなってしまった。
まぁいいわけだよね、ごめんねw

この一年でとっても元気になったよ。
加計呂麻島での思い出を思い出すたびに、美しい風景と苦しい気持ちがよみがえる。
大丈夫だよと伝えてあげたい。

行動で示そう。
行動は気持ちをつくる。
行動することで、気持ちはついてくる、必ず。

だから、もし、行きたくなったのならば、行こう。

待っていても過ぎていくのは時間だけだから。
行きたいところへ踏み出す勇気が、わたしにも、だれにも、宿り続けますように。

2015.11.08
コヤナギユウ

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コヤナギユウ

デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。このブログの管理者

 

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