2017
12.12
TRIBECA-1200

気取ったマンハッタンの中で「暮らしが近い」けどオシャレなエリア・トライベッカ + 1999.06.24

SIX DAYS NEW YORK HOLIDAYS!, TRIP


お役所まわりが固まるニューヨークのダウンタウン(マンハッタンでいう「ダウンタウン」は繁華街って意味じゃなくてマンハッタン島の下の方って意味)よりも上だけど、ソーホーよりも下にある、落ち着いたエリア「トライベッカ」。

もともと倉庫街で治安が悪かった場所を、アーティスト達が開拓していった、というお決まりのストーリーながら、お役所回りが近いせいもあってか、このへんのテンションはもうすこし落ち着いているし、「暮らし」が近い。

 

コヤナギが訪れた2015年12月はホリデーシーズンだったから、どこもセールやイルミネーションで輝いていたけれど、トライベッカの飾り付けは、外を歩くひとたちにドヤァっとやっているのではなく、自分たちのたしなみのためにやっている、って感じだ。

 

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磨りガラスの向こうに大きなリース。

 

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この辺の古着屋さん、安くてかわいかった。

 

疲れたらホットチョコレートショップでマカロンをつまみ食い。

こんな色してるけど、合成着色料未使用で、一番人気は塩キャラメルっていってた。

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こういうスカしてない子ども向けの風船やさんなんて見つけると、「ああ、地に足のついた暮らしがあるな」なんて思って、ニューヨークへ来たときは観光客というより「期間限定のニューヨーカー」として暮らしたいコヤナギは、いいところに潜り込めたなって嬉しくなるんだ。

 

写真に写っているのは嬉しそうなサユリちゃんだよ。

 

TRIBECA-1

 

トライベッカ/Tribeca

↓このへん

↓このINDEXはグレーのタイトルをクリックでたためるよ。

SIX DAYS NEW YORK HOLIDAYS! INDEX

 

1999.06.24 日系企業

※この日記は21才の私が無謀渡米したときのアーカイブです

 

昨日程ではないが、やっぱり早く起きた。朝8時。
いったい何をすればいいのやら。
とにかく、今泊まっているこのホテルは4日間しか取っていないので、26日にはでていかなきゃならない。
あと2日…
部屋を確保することが最優先だ。
少なくとも次の宿泊先くらいは。
近くのデリで買ったライ麦パンとミネラルウォーターをがぶつく。
昨日無理してたくさん歩き過ぎたのか、 緊張し過ぎたのか、 自分を攻め過ぎたのか、 理由はたくさん思い当たり過ぎて分からないけど、 膀胱炎がひどい。痛すぎる。
血尿まで出る始末。
膀胱炎と言う病気も情けなさに拍車を駆ける。
とにかく水をたくさん飲んだ。
例のバブリー雑誌を眺めた。
セントラルパーク近辺や噂の5番街近辺など、地図を見ながらお店の名前を確かめ、冷やかした。
そのほとんどの店名はカタカナ表記の中、なじみ親しんだ漢字がある。

「紀伊国屋書店」

そーーーーだ!
そう言えば日系書店があるとかないとか!
日系書店には日本語地元情報誌があるとか!!!!
きっとそれには「貸します・売ります」とか、あるに違いない!!
物凄く先が良く見えるようになった気がした。
忘れてた。そうだ、そうだ。
日系企業ってのがあるんだ。
日本人は私一人じゃないんだもんね。

紀伊国屋は5番街のセントラルパーク近くにあるらしいので、
ついでにセントラルパークにいると言う 路上の絵かきさんを観察しよう。

予定は決まった。
買ってきてある1.5リットル入りの水を500ミリリットルのボトルに入れ替えて
かばんに入れた。膀胱炎に水は必須。外で買うお金もないし。

ブロードウエィを下りながら程よいところで左に曲がる。
セントラルパークの最北端を5番街に向かって歩く。
テレビなんかによくでてくる馬車が客引きをする。
うんちトレイに入らなかった馬ふんが道ばたに散乱して臭い。
ようやく5番街につく。
思わず笑いが出る程長いリムジンが たくさん止まってる。

5番街には向かわずセントラルパークに戻った。
先に絵かきが見たかった。
本場の絵かきの意気込みを見たかった。
現実は、というか、私の目にうつったセントラルパークの観光客相手にしている絵かきは上野っぽかった。
別に上野が悪いわけじゃなかったけど、なんだかがっかりした。
それでもセントラルパークの中を歩き 子供動物園(有料)に入ろうか悩んだりしてそれなりに楽しめた。
屋台でコーラを買って、ベンチに座る。
行き交う人を観察する。
犬の散歩をする人。
サイクリング。
ビジネスマン。
子供連れ。
人を観察する余裕がでてきたなと、思った。
昨日まではそんなこと出来なかったし、恐かった。
5番街の方に戻り、また、小さな公園のベンチに座った。
噴水があって、金髪ロンゲのおっさんが弾き語りをしている。
英語なんで意味わかんないし、 金髪だからうまそうに見える。
でもチップはあげなかった。

紀伊国屋を目指して歩き始めた。
5番街はソーホーなんか目じゃない程人だらけだった。
そして、ブランドバックを下げた日本人がわんさかいて、
「そら、日本人は金持ちと言われても仕方ないか」
と、思った。
(昨日私がソーホーに言ったときかなり裏道ばかりを
歩いてたことをあとで知る。ソーホーもかなりコミコミ)

奥まってる紀伊国屋をちょっぴり迷って発見。
日本語の本ばっかりあるのを見た感動は言葉にできない。
私が言ったとき出てた2種類の日本語情報誌(ローカル新聞みたいな感じ)と、
カタカナ発音のついた英語の本を買う。

また、さっきの噴水のある公園に戻る。
途中、スタンドでパンを買う。
公園の入り口の植え込みに腰をかけ、 パンの塩をはらいながら情報誌に目を通す。

するとまた、
膀胱が痛くていたくて仕方なくなる。
もうちょっとここで空気に慣れたいのに、いたい。
膀胱炎の痛みって切なくて情けない。
そんな言葉が良く似合う。
近くにホテルに戻る地下鉄の駅がないのでブロウドウェイまで戻る。
地下鉄に乗ってホテルに戻る。
なんかまた、情けなかった。

ホテルで再び情報誌を広げる。
やっぱりあった。「賃貸情報」。
NYに来たからにはマンハッタンに住みたい。
ソーホー近くの芸術に近いところ。
それ以外はなんのこだわりもない。
安ければいい!と、その情報に目を走らせる。
だけどなかなかいいものがない。
ドアマンなんかいらないし、
BSなんか見ないのに!!
そこにシェア(共有)ルームメイトを
斡旋している日系企業を発見。
いくらなんでもすぐにはお部屋は見つからないだろう。

先に友だちに紹介してもらったB&BやYMCAにも連絡しなきゃ。
いくつかの電話番号をメモり、
「空き部屋はありますか」
「一番安い部屋はいくらですか」など、
最低限必要そうな英語をメモって公衆電話に行った。

次の宿の頼りであるB&BやYMCAは全部で8件くらいリストアップしてもらっていた。
古い、と言っても2年前のデータだそうだがなんと全て潰れていた。
もう私に次の宿の頼りはない。
野宿も少し、覚悟した。
(今のホテルに延長で泊まれる程お金がない)

シェアルームメート斡旋会社JCSAに電話する。
「絶対マンハッタン。なるべくソーホー近辺。約3ヶ月間の滞在で安いところを」
と伝えると少ないが何件かはあると言う。
詳しく話を聞きたいので明日その会社を訪れるため約束をした。

部屋に戻り、
マンハッタンの家賃の高さを痛感した。
一番安くても家賃1ヵ月600ドル。
600ドルがあればいい方で相場は700~800ドルだと言われた。
超アバウトに日本円に換算しても7.8万か?
東京でも家賃に4万以上かけたことがないので呆然とした。
金ないな。
シャレにならん程。
「金ねぇ~って言ってる自分が好き」(私が出した本の帯の言葉)とか
そう言うんじゃない程切羽詰まった。
ははは。
自分の言葉なのになぁ。

膀胱炎のせいで早く帰ってきたので、まだ夕方の4時くらいだった。
部屋にこもるのもなんなのでホテルの近所をふらついてはトイレのためにホテルに戻る。
ふらついては戻る。をくり返して、6時頃になった。

朝食べたパンの残りを食べながら昨日買ったアクリル絵の具で絵を書くことにした。
赤いバックに青い女の子が胸を光らせている絵を書いた。

なんにも考えないで書いた。
NYに来て初めてでもあるが、アクリル絵の具もほぼ始めて使った記念作品ができた。
その絵が上手にできたかどうか、いつもなら30分は眺めているのに手を洗って、とっとと寝た。
夜の8時くらいだったが外はまだ全然明るい。

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コヤナギユウ

デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。このブログの管理者

 

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