2012
09.03
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【みずつちレポVol.12】3日目:角田浜・五々浜・やすらぎ堤『お気に入りの風景とB級グルメ。駆け込み鑑賞』

TRIP, 水と土の芸術祭 2012


新潟市で2012年7月14日から12月24日まで開催されているアートイベント「水と土の芸術祭2012」参加レポート3日目(の2回目)です。
このレポートの表紙はこちらから。角田浜からシーサイドラインを通って、小さな漁村へお邪魔しますが……?

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 【43】 の角田浜から、車で10分くらい。
個人的にお気に入りのシーサイドビューは後で紹介するとして、
到着したのは 【44】 の「五々浜」というところ。

 【44】  【45】 は近くにあるみたいだけど……?
駐車場に車を止めて、足で探します。

すると、小さな案内版発見。
屋内展示の他にも、この村に滞在したアーティストによる野外展示があるらしい。

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元々建っていた緑の小屋に、ロシア語とおぼしきメッセージとイラストが。

これを鑑賞した感想を、良い感じに述べることも、出来なくはないんだけど、
あんまり綺麗ごとは並べたくない。

それより、なんてことないこの小さな村落の風景が、とにかく綺麗。

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↑作品ナンバー番外。コヤナギユウさんによる作品名「We are the No.1!!!」
(畑に手袋が干してあった)

暑い、暑い。
とにかく暑い。

決して広い集落ではないんだけど、水牛より遅い牛歩でしか歩けないので時間がかかって仕方ない。
そして、あ、あった~?

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……が、休館日!?

まじか!
さっきの妙光寺に続き、なんたる……と、ガイドブックをめくる。

作品紹介のページや地図には休館日について書かれていない。

けれど、目の前にある札には堂々と「火・水、休館日」と書かれている。

昨日は火曜日だったけれど、それは街中だからやっていただけ、西蒲エリアのような地方はきっちりお休みかもしれない。

くまなくガイドブックを調べる気力もなく、道を引き返すと、まだ屋外展示があると案内版が出ていた。

体力は暑さでかなり玄関だけど、せっかくここまで来たんだ。
もう少し付きあおうじゃないか。

新潟に居るって感覚が薄らぐほど、見慣れない風景と照りつける太陽。

「この先、郵便局裏手」と、案内版には書いてある。

けれど、どんどん浜辺の方に誘導され、こんなところに郵便局なんてあるのか、と疑り始めたところ……

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あった……!

ホント、村のどん突き。
陸箸をくぐって、家がなくなったあたり。
こんなところに、郵便局があった。

そして、その裏手?

これかー!

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左手のクーラーボックスに書かれているのは、おそらくやんちゃな若者の落書き。
右の小屋には砂浜で行ったインスタレーションの様子や、木製の浮きに絵が描かれていた。

これも、この場所ならではのコラボだよね。

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さて、この調子じゃこれから行こうと思っていたあたりもきっと休館だ。

そうと分れば路線変更。
休館日のない野外展示でスタンプを集めつつ、新潟スポットをカメラに収めよう。

まずは!
この近くのシーサイドビュー。

新潟の夏、私が一番好きな、海辺の風景。

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これ!

角田浜と五々浜の中間地点にあり、もともと有料道路だった。
現在は「日本海夕日ライン」なる別名もあり、その名の通り、あの海の向こうに赤い夕日が沈む。

でも好きなのは海の方の風景だけじゃない。

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道路を挟んで山側、ちょうど写真の車があるあたりから、山を見上げると……

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どこのアルプスですか、と!

太陽のコントラストが強すぎて、雰囲気伝えきれてません。
とにかくこの山間の風景も、私のお気に入りなのだ。

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深々しい緑、いいね~。

そんなわけで、また水と土の芸術祭が関係ないけど、「新潟」のオススメを紹介する。

すでに名実共に「地方B級グルメ」の最高峰となっている、「イタリアン」を紹介しよう。
「イタリアン」とはソースのかかった太麺の焼きそばのことで、おそらく、パスタを食べたことがない人が、話だけ聞いて、イタリア料理を作ってみたんじゃないかと思う。
肉じゃが誕生秘話と同じ路線で。
(肉じゃがはビーフシチューを食べたことがない料理人が、特徴を聞いて作った創作料理が発端)

そうでなければ、ただの悪ふざけだ。

「イタリアン」は新潟市だと「みかづき」というファーストチェーン店で食べれる。
写真は小新のイオン新潟西。

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↑店頭写真です。「みかづき」です。

このブログでも、ノーマルなイタリアンは何度か紹介しているので、今回は「ホワイト」を。

ホワイト、それはホワイトソース。

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でーん。

「麺リフト」ショットです。

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フォークと比較すれば麺の太さが分りますか。
焼きそばにはもやしが入っています。

今まで何人かの関東人にイタリアンを食べさせてきましたが、意外と「マズい」という人はいませんでした。(最初にビジュアルに怯む人は多いですが)

私は子供の頃から食べているので、もちろんマズいとは思いません。
スゴく美味しい!!!とまでは言わないけれど、でも、あのコシのある太麺のともやしのシャキシャキとした食感は「ああ、これこれ」と、口に入れる度になにか、腑に落ちる思いがあります。

西区まで戻ってきたので、近くの“市民プロジェクト”の作品があるという、和菓子屋「にむらや」に立ち寄る。 【P6】  お店なら、休館日は関係ないよね?
しかし……

展示は10月から!

そっかー……そういう場所もあるのか……。

サービスでお茶をいただき、女性店主のお話を聞く。
この「水と土の芸術祭」のこと、第一回の時に起こった出来事、第二回の人手不足、広報不足、新潟市が主催しているというジレンマ。

確かにガイドブックは分り難い。
広報不足だと思う。

私は部外者で、なんの事情も分らない。

でも、でも。

不満を言うのは簡単だ。
グチはシロウトのエンターテインメントだと思う。

これだけ規模も範囲も大きいイベントを回すことは容易じゃない。
それは想像できる。
だからといって、分り難さなどが許されるのか、「仕方ないよね」のひと言で片付けていいのか?

良くない。
良くない、けど、けど。

非難するのは簡単だけど、じゃあ、私に、何ができる?

私に出来ること、微力でも、ある気がする。

知見広く、センスの良いにむらやの女性店主のお話をお伺いして、何か決意めいたものを、胸に抱いた。

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時刻はもう17時を回り、日は傾き始めている。

自由に移動できる日は、明日で最後。
今日のうちに、回れる所は、回りたい。

母にもう少し頑張ってもらい、ハンドルを東へきる。
到着したのは関屋。

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管懐賓(グァン・ファイビン)さんの作品「心園の渡り」作品 No.【39】  これも2009年の水と土の芸術祭で作られたもの。

早速スタンプ、スタンプ……と思ったら、ない!
スタンプが奪われている……!

お、おのれ……

ふと顔を上げて「タコ公園」の愛称で親しまれている夕刻の風景を見た。

おじいさんと、孫の笑い声。
うつくしいなぁ。

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まぁ、いいか。

スタンプのひとつやふたつ。

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夏の日は長い。
特に傾いてからが長い。

水平線に太陽が隠れても、空はしばらく明るかったりする。

いける、か?
まだ、いけるか?

今日を逃せばもうチャンスはない。
行ってみましょう、万代町エリア!

いっそいでやってきたのはググッと市街部に食い込んで、信濃川にかかる万代橋を眺められる「やすらぎ堤」、か・ら・の、作品!

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王 文志(ワン・ウェンヂー)さんの作品「浴炎鳳凰(よっかほうおう)ーPhoneix From The Flames」作品No.【22】

やったー、まだ入れる!

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試練を乗り越えて再生する願いを込めて、3月11日から1ヶ月掛けて編み込まれた巨大な作品。

入口に編み込まれた布は市民から集めた古着だ。
それで人と人の繋がりと温もりを表現しているらしい。

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窓から外を覗き込む、良い感じの距離感のカップル。

その隣の窓からの風景。
新潟市の象徴・万代橋とオカリナを練習する青年。

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「プー、プー」という音は聞こえていたが、メロディまでは聞き取れず。

……まだ日があるなら。
よし、ダメモトだ!

帰りがけにかすめて行こう!

加藤立さんの作品「WIND」 作品No.【40】 

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「やったー! 間にあった!!!」

風力発電で浮かび上がる「WIND」の文字。
風の強さに寄って光り方が微妙に変化する。

間にあって、良かった。

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フッ

あれ!?

突然消えた、WINDの文字。
上のプロペラは勢いよく回っているから、電力が足りないわけじゃないみたいだけど……?

時計を確認すると、19時。

「きっと展示時間が終わったんだ」

いちばん家に近い前山忠さんの作品「日本海の視界」 作品No.【41】 にも立ち寄った。
けれど、真っ暗な浜辺で作品を見つけ出すのは不可能だった。

「まぁいっか」

近所だと、身内感覚で扱いが煩雑になる。
これもいわゆる「内弁慶」的なものの一種だろうか。

車へ戻る途中、空がピカッと光った。

あまりに何度も何度も光るので、どこかで花火でもしているのかと思った。
違う、カミナリだ。

南で光っていたかと思ったら、今度は西で、東からも。

次第に音も近づいて、バラバラ雨も降ってきた。
昼間はあんなにいいお天気だったのに。

あの青い海を思い出した。

「あ!」

そういえば、佐渡島が見えていた。

「やっぱり当るね。佐渡島の天気占い」

絶え間なく稲光が走る夜空をムービーで捉え、明日のお天気を祈った。

水と土の芸術祭 2012 INDEX

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コヤナギユウ

デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。このブログの管理者

 

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