2016
06.05
http://www.sleepnomore.com/

白い仮面を付けた観客がビルを移動して観劇するミュージカル「スリープ・ノー・モア/Sleep No More」行ってきたよ!

SIX DAYS NEW YORK HOLIDAYS!, TRIP


 

 

New Yorkと言えばエンターテイメントの街!

王道の「美女と野獣」とか、「オペラ座の怪人」とかも最高! でも「ライオンキング」や「フエルサブルータ」は日本で見たし、せっかくニューヨークまで来たのだから、日本じゃ見られないものが見てみたい。

しかも実験的で大規模な新しいもの。でも、たくさんありすぎて、詳しくないし、何を見ていいか分からなかった。

餅は餅屋に……ということで、脚本家の友人に聞いたところ、おもしろそうなミュージカルを発見。

 

それは、元ホテルだった廃墟全体が劇場で、観客が歩きながら見て回るというもの。

どういうこと?

歩くホーンテッドマンションみたいなこと?

 

チケットは希少で激安のTKTSなどでは扱いがないので、オフィシャルサイトでなんとか購入。

 

Sleep No More

 

一番遅い20時30分の回を予約。

現地に着くと、劇場のような華やかな建物はない。倉庫のような入り口にドアマンがひとり立っていて「スリープノーモア?」と聞くとドアを開けてくれた。

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予約番号を告げて入場する。劇場内を動き回るスタイルだから、貴重品以外の荷物は全部預け、最上階のバーラウンジに通された。

 

アンティークなホテルの小さなラウンジで、バーカウンターと小さなステージがある。

劇場の特性ショットをオーダーして、結構キツいアルコールにクラリ。タキシードに身を包んだビッグバンドがライブを始めると、トランプが配られる。

配られたトランプの絵柄と番号に分けて順番に呼び出されていく。

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楽屋袖といったベルベッドのカーテンの裏に集められると、白い仮面が手渡された。

これをかぶり、わたしたちは「アノニマス(見えざるもの)」になるという。エレベーターを降りると「さあ、行って」と促され、見て回る順番もない。本当自由にうろうろできるのだ。突然の暗闇に目が慣れず、壁伝いで歩くと、最初に見えてきたのは泥酔したバーテンダーだった。

 

時代は19世紀初頭という感じ。乱暴な様子で新聞をたたきつけ、酒瓶やグラスを使ってフレアをし、酒をあおる。ふと止まってなにかを思い出しては、悲しい表情を浮かべてみたり。

 

「観劇」より「目撃」のほうがぴったりくるくらい、目の前でヒミツが解き明かされていく。

フロアに置いてある小道具は自由に触って見てもいいし、小ネタもいっぱい仕掛けてある。

気になった登場人物がいれば、その人の後を追いかけてその後を見守ることも出来る。アクロバティックで激しいダンスが目の前で繰り広げられ、全裸を含む肉体美が激しくぶつかりあう。

 

ストーリーはシェイクスピアの「マクベス」をベースにしているようだけど、ぶっちゃけお話しなんて分からなくて構わない。役者達の激しい本気の演技をこんなに間近で目撃出来るところはこの世にないと思う。どうせ一度の観劇では全シーンには立ち会えないのだ。そのせいかリピーターが多く、明らかに鑑賞の動きが違うプロの「アノニマス」もいるから、それも楽しいよ。

 

全体的にテンションは暗めでホラーサスペンス要素盛りだくさんだけれど、これは体感してよかった。

 

最後にクライマックスを目撃すると、気がつけば最初のラウンジへ。

歌手が唱っている。

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どうやら飲み過ぎて眠っていたらしい。

いや、まったくひどい夢だった。

夜はこれからだろ、眠るのはもうこりごりさ。

そんなふうにつぶやきたくなる。

 

そうそう、アノニマスの仮面はもちろん持って帰れるよ。

あのトランプのカードもね。

 

……そうか、どうやら夢じゃなかったみたいだ。

 

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Sleep No More

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