TRIP

クリスマスに彩られるバンクーバーで「オーロラ首都」宣言 #イエローナイフへ行く理由 03

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SUCCESS!
カナダ観光局さん「オーロラ王国カナダ」のブロガー観光大使になって、2013年12月5日から5泊6日でカナダはイエローナイフのオーロラをハントして来ました!しかし、カナダ1日目は西の大都市バンクーバー。
ここで何やら発表があるとのことですが……。

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出発前の成田空港から。今回はゆっくり(笑)。
空港はいつもドキドキする。

赤いカエデのマークが可愛いエアカナダに乗り込んで、約9時間の空の旅路に身を任せる。
到着したバンクーバーは、0℃。
通常冬でも10℃前後とそれほど冷え込まないはずのバンクーバーは、観測史上初の最低気温を記録していた。

入稿審査を終え、ゲートをくぐると「Ms, Yu Koyanagi」というボードを持ってお出迎えしてくれたのは、
オーロラ写真家の高坂雄一さん

私がブロガー観光大使に決まってすぐにメールでご連絡頂いて、フットワークの軽い転機の利くパワフルな方という印象。

今夜の宿は「パン・パシフィックホテル」という所。

高坂さんのエスコートでホテルに到着して、びっくり。
そこは前回バンクーバーに来た時に、その独特の風貌から外観に吸い寄せられた、あの建物だった。

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豪華客船の出港場でもあるこのホテルはバラード湾に面したハーバービュー。
私の部屋は残念ながら海側ではありませんでしたが……

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ひっろーい!

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キングサイズのベッドがふっかふか!

空の旅仕様だった服を、零下対応に着替えて、まずは腹ごしらえ。

寿司好き(ただしサビ抜き)の私のために、高坂さんがリサーチしてくださったのは、
前回の純日本寿司とは打って変わってカナディアンナイズされたSUSHIレストラン「Miku Restaurant

店内に入ると白人のスタッフが「IRASSHAIMASAY」とパフォーマンスする。

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オーダーしたのは店名を冠にしたコース・ランチ。

あくまでもカナディアン風なので、みそ汁は前菜扱いで最初に出てきます。

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お寿司たちも芸術的に美しく、それぞれソースで下味がついているので醤油は不用。
もはや寿司というより一口サイズの新しい料理!

でもちゃんとご飯は酢飯で、お魚の焙り加減も絶妙。
カナダのレストランは素材を活かすことを知ってる気がする。
日本のお寿司とは全く別物だけど、これはちゃんとSUSHIの心を持ったお料理だと思った。

夜の「発表」まで時間があったので、少し町を探索しよう。

今回は“バンクーバー発祥の地”と呼ばれる「ガスタウン(ギャスタウン/Gastown)」というエリアに行ってきた。

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象徴的なのはこの蒸気時計。

1870年製で、なんと世界最古の蒸気時計なんだとか。

電車と船の起点となる、ウォーターフロント駅近くのこのエリアで、
1867年、イギリス人の蒸気船船長のギャシー・ジャック・デイトンが酒場をオープン。
貿易などで行き来する商人や船員で賑わい、酒場を開いたギャシーの名は、町の名前「ガスタウン」の由来に。

現在も観光客で賑わう名所となっている。

道路には石畳が敷き詰められ、なるほど、どこを撮っても美しい。

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町の名前の由来となったギャシーの銅像。

オシャレなカフェやレストランが軒を連ねる中、
ネイティブカナディアンのギャラリー兼ギフトショップも。

観光客が多く訪れ、現代とMIXしたカナディアンアートに出会うことも。

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↑「Hill’s Northwest Coast Native Art」の店頭。このお店は高坂さんもおススメしていた。

さっきサラッと書いたけど、「電車と船の起点となる、ウォーターフロント駅」って……すごくない?

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線路の上の通路を歩いてハーバーへ。船や飛行艇に乗り換える。

あらゆる旅路の始発駅。なんか、格好良かった。

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このコロッセオのような建物は、なんと市立図書館。
クレジットカードがあれば市民でなくても会員カードを作ることができ、本が借りれるそう。

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コロッセオの中は現代的で、屋内になっているので温かい。
この日は古本のガレッジセールを行っていて、ペーパーバックの小説が50セントで売られていた。

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こちらはカナダの郵便局「カナダポスト」。
1958年に建てられ、バンクーバー市民からは象徴的建物とのことですが……なんと売却が決定!
当時にしては珍しく、地上7階建てで、歴史的価値があるのではとささやかれていましたが、
5.8億ドルの赤字解消のため売却が決定してしまったとこのと。

外観は残してショッピングモールになるのでは、との声もありますが、とにかく、営業中の姿を拝めるのは今のうちみたいです。

季節は12月初旬。
きりっとした冬の空気のなか、イルミネーションが心を温めてくれます。
そんな冬の醍醐味をめいっぱい楽しめる場所、クリスマスマーケットに来てみました!

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まるで移動遊園地。
エントランスをくぐってクリスマスの世界に飛び込みます。

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最近は丸の内や横浜なんかでも開かれている「クリスマスマーケット」は、もともとドイツやオーストラリアで開かれていたもの。
夜が長い北半球の街を彩る、人気の催事だそうだ。

木造の小さな小屋が立ち並び、オーナメントやオモチャ、スイーツからビールまで販売している。

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(あ、目、閉じちゃった)

会場には大きなツリーがあり、みんな大切な人と一緒に写真を撮る。
前衛的なペイントのメリーゴーランドもあったりして、子ども達は興奮で高揚した顔でクリスマスソングを歌いだす。

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ハッピーな雰囲気に満たされたものの、日が沈むとやっぱり寒い。
冬のカナダで定番の「ホットアップルサイダー」と「メープルタッフィー(トフィー)」をいただいた。

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アップルサイダーはリンゴ100%のジュースにスパイスを加えたもので、まさに飲む焼きリンゴ。
デポジットして4ドル払い、マグカップでいただく。
帰る時はマグカップを返せば4ドル戻ってくる。
こっくりとしたマグカップの質感が、よりホッとアップルサイダーを美味しく感じさせた。
身体の隅々にキューッと染み入る感覚。

また、「メープルタッフィー」はその名の通り、メールプシロップを氷で固めたお菓子。

本来、サトウカエデの木がある東カナダのトロントやモントリオールの風物詩。
煮詰めたメープルシロップを、ふかふかの新雪の上に垂らし、棒で巻き取るというシンプルなスイーツ。
冬の市民の楽しみで、小さな子ども達が嬉しそうに頬張る写真がいつも印象的だった。

観光客の私はこの「THE 冬のカナダ」なメープルタッフィを、いつか食べてみたいなと思っていたのだ。
さすがクリスマスマーケット! 夢が叶っちゃう。

シャリシャリの雪を巻き付けた水飴状のメープルシロップは、想像以上に優しい甘さ。
もっとホットケーキに掛けるガツンと来る甘みを想像して身構えていたから、余計に優しさが身に染みて。

タッフィで口の中が冷えたら、ホットアップルサイダーがすぐに温めてくれる、なんという至福。

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日が暮ると「バンクーバーのアウトルック」と呼ばれるハーバーセンターの展望台のライト灯った。
まるで街がかぶるサンタ帽みたいだ。

そして、いよいよ今回私がバンクーバーへ来たメインイベントがスタート。
(そう、目的はオーロラだよっ!)

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パンパシフィックホテルに連結したカナダ・プレイスにて、観光局の重鎮や旅行代理店、マスコミが駆けつけた。

主催しているのはカナダ中央(よりちょっと上)に位置する「ノースウェスト・テリトリーズ(準州)」
そこの首都は、私の旅の目的地イエローナイフを含む州だ。

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『オーロラ キャピタル オブ ザ ワールド(世界オーロラ首都)』と銘打ち、
イエローナイフのネイティブカナディアンの血を引くアーティスト「Juno」がオープニングアクトを勤めた。

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ネイティブカナディアンアートのドレスの展示や、オーロラをイメージしたケータリングフードに、
宇宙研究のジェームす博士からオーロラの説明や、
日本のイベントでも先行公開された、NY在住の3D映画監督・中村郁夫さんの来春プレミア公開される
3Dショートムービー「AURORA BOREALIS 3D」の先行公開などが行われた。

また、私のガイドをしてくださっている高坂さんも、イエローナイフのオーロラの条件の良さをスピーチされたり。

これらもちろん、英語。

よく、オーロラ鑑賞に関心があるのは日本人だけといわれるけれど、情報が伝達できてないだけで、オーロラの魅力は必ず世界を魅了する。

それを証明しようとするのが、この「世界オーロラ首都」宣言なのだと思った。

イベントの最後にはビンゴ大会で高坂さんの作品(買うと2000ドル!)が、日系の旅行代理店の方に当るなど。

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実名ともに世界で一番オーロラ観測に適している土地となったイエローナイフへ、明日旅立つのかと思うと胸が高鳴った。

興奮でお腹が空いてしまった私を高坂さんは面白いお店に連れて行ってくれた。
そこはなんと、「居酒屋」!

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なんとバンクーバーで、健康志向で日本食が見直されるに留まらず、「少量で色々な料理が楽しめる」居酒屋スタイルが大人気なのだとか。
ここは、その中でも予約必至な「Kitanoya Guu Otokomae」。

スタッフは日系の人も多いのだが(でも見分け付かない)、お客さんは白人の方ばかり。
店内のBGMもスカパラなど90年代のオシャレなJPOPがかかっていた。

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お料理もおいしかったんだけど、中でも特記したいのはこのムール貝!
さすが港町バンクーバー! さすがの魚介クオリティ!
「居酒屋」と銘打ってもそこは洗練されたバンクーバー仕様ですよ、ぷっくりと身を蓄えたムール貝の酒蒸し……
一口で口に含み、思い切って奥歯で噛み締めれば、はち切れてほとばしるクリーミーな味わい……

あー、書いててもよだれがでちゃう。

満腹のお腹をさすりながら、冬の夜のバンクーバーを歩く。

不思議。

異国にいることを実感する美しい町並みや、ほんの2ヶ月前にみんなで来たあの風景を、違う季節に見ているという、不思議。

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明日はいよいよ、“オーロラ首都”のイエローナイフに足を踏み入れる。
平均気温マイナス20℃の世界。

想像がつかない。
オーロラに出会えるかしら。

ホワイトホース・ドーソンシティで夏オーロラを待ち構えた時は、
天候に恵まれず、本当にハラハラした。
だからこそ、ドーソンシティ滞在最終日に見れたあのオーロラには、心底感動したんだけど。

クリスマスに彩られたバンクーバーの街を見下ろして、期待と不安に胸が苦しくなる。

出発前にオーロラ研究の第一人者・上出洋介先生から頂いた言葉を思い出す。

「オーロラはね、“出ろ出ろ、絶対出ろ”と思っているうちはなかなか出て来ない。
“出ても出なくても、どっちでもいい”そう思った時に出ますから」

“だから楽しんで”

キングサイズのベッドに敷かれた、スルスルシーツに足を滑らせて清潔な香りを吸い込むように深呼吸をした。

そうだ、楽しもう。

そう心でつぶやいて、眠りについた。

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SUSHIレストラン「Miku Restaurant」で興奮するわたくし・コヤナギユウ近影。
誰にもつっこまれなかったけど、一応、オーロラをイメージしたセーターを着ていますの……そんな意気込み。

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